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飲酒前に牛乳で胃に膜、ウコンで肝機能向上説を専門家が解説

 年末年始ともなれば、お酒がつきものだが、真偽不明の伝説も少なくない。そこで「酒飲みの科学」を専門家の分析と共に紹介しよう。

 悪酔いを避けるために、「酒を飲む前に牛乳を飲むと胃の表面に膜をつくってアルコールの吸収を抑える」とする俗説があるが、これはウソ。医学博士で健康科学アドバイザーの福田千晶氏が解説する。

「牛乳で胃の表面に膜をつくるほどの効果は期待できません。当たり前ですが、牛乳も胃液で分解されますから。

 最近はテレビなどでトマトジュースがアルコールの分解を早めるという説が紹介されています。たしかにアルコールの分解にあたっては肝臓がビタミンも消費します。飲酒後に体内で足りなくなる栄養素を前もって補給しておくという意味なのでしょうが、アルコールの分解を早めるほどの効果は、医学的には実証されていません」

 宴席が続く季節には、二日酔いを防ごうと各種栄養ドリンクに手を伸ばす人も多いだろう。肝機能を高めると言われるウコンが含まれたドリンクなどが人気だが、国立健康・栄養研究所が過去の学術論文をもとに情報を整理した「健康食品の素材情報データベース」では、ウコンについて〈俗に「肝臓の機能を高める」といわれ、消化不良に対しては一部にヒトでの有効性が示唆されているが、信頼できるデータは十分ではない〉とされている。

 結局は日々の酒量をうまくセーブすることが最も重要となる。

※SAPIO2104年1月号

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