久米宏さんが瀬戸内寂聴さんに語っていた「妻・麗子さんへの深い愛」とは(共同通信社)
「夫婦の会話は多いと思います。多すぎるくらいかもしれません」──元日に亡くなっていたことがわかった久米宏さん(81)はかつて、そう語っていた。【前後編の前編】
妻の麗子さん(80)は、〈久米は、最後まで“らしさ”を通したと思います。大好きなサイダーを一気に飲んだあと、旅立ちました。まるでニュースステーションの最終回でビールを飲みほしたあの時のように。自由な表現者として駆け抜けた日々に悔いはなかったと思います〉とコメントを発表した。
人によって「ブラウン管の中の久米宏」の印象は異なるかもしれない。ある世代にとっては『ぴったし カン・カン』。あるいは、『ザ・ベストテン』で黒柳徹子さんの隣に立つ姿。40代前後の方々にとっては『ニュースステーション』ではないだろうか。「次のコーナーは、えっちゃんから」とサブキャスターの小宮悦子さんに振っていた姿が思い出される。
18年半にわたった『ニュースステーション』が終了したのは、2004年3月。それからほとんど公の場に姿を現わさなかった久米さんが、久しぶりにメディアに登場したのが『週刊ポスト』(2005年1月1日・7日号)での故・瀬戸内寂聴さんとの対談だった。「寂聴さんとお話しできるなら」ということで、瀬戸内さんの居処である京都・寂庵で実現した企画だった。
当時、久米さんは60歳。仕事と人生をめぐる2人の対談は、妻・麗子さんの話題にも及んだ。学生時代に知り合って結婚。麗子さんは長年、久米さんのスタイリストも務めていた。
