「できるだけ長く番組続けたい」と水どうDの藤村忠寿氏

「水曜どうでしょう」という番組が盤石である限り、今や映画の主役級で「好感度タレント」の上位に名を連ねる大泉洋も、思い切ってどんどん大舞台に出て行けると思うのです。そうやって彼が、2014年、もっともっと好感度を上げてくれたら、この番組の価値もさらに上がり、僕らは迷うことなく「一生どうでしょう」していけるでしょう。

 そういえば、大泉さん。キミがずっと「早く観なさいよ」と言っていた映画『清洲会議』を、ようやく昨年の暮れに札幌の映画館で観ました。公開から日にちが経った平日にもかかわらず、ほぼ満員でしたよ。

 キミは、名だたる俳優陣を向こうに回し、見事に堂々とスクリーンの中で存在感を出し続けていました。キミは「やけにオレの耳デカくねぇ?」「あと、オデコも尋常じゃなく伸びてんだよ」「オレだけ明らかにメイクやり過ぎなんだよなぁ」とボヤいておりましたが、なんのなんの、最初こそ「誰だ!おまえ」と驚きましたが、やがて「これはまぎれもなく秀吉だ」と思いましたよ。いい映画に出ましたね。

 2014年は、さらなる大泉洋の飛躍を期待し、そこにおんぶにだっこで付いていこうと思っております。そして、できればまた新作の旅に出て、僕らがキミの好感度を下げてやろうと思っております。不思議とね、番組の中でキミの好感度を下げると、逆に番組の評判がぐんと上がるんでね。それまでにぜひとも「タレント好感度第1位」にのしあがってください。その日を手ぐすね引いて待ってます。

【藤村忠寿/ふじむら・ただひさ】
1965年愛知県出身。90年に北海道テレビ放送(HTB)に入社後、編成業務やCM営業に携わり、1995年に本社制作部に異動。1996年チーフディレクターとして「水曜どうでしょう」を制作する。同番組は出演者に行き先や企画を伝えずに国内外を旅するバラエティー。過去の放送を編集したDVDは19シリーズで累計300万枚超の販売を記録している。

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