ライフ

人間関係の断捨離法「距離を取りつつ、いずれフェードアウト」

 ファッションプロデューサーの植松晃士さんが、昨今のオバさんのマナー、そして服装と人間関係で心がけるべきマナーにひと言もの申す。

 * * *
 そういえばオバさんって、何かに夢中になると、床に物を置いても平気なのね。たとえば新幹線の中で立っているオバさんは、足と足の間に大きな荷物を挟んで床に直置きしています。あのバッグ、自分の家ではどこに置いているのか、気になりませんか?

 そして座ったら座ったで大股開きで居眠りです。唯一の救いは、皆さん揃ってズボンをお召しになってること。

 先日も地方のエアポートでじっくり観察してたけど、オバさんって、9割はズボンね。パンツじゃなくてズボン。全日本オバさん協会には「制服はズボン」って規定があるのかしら。入会資格は「どこでもしゃがめる人」。そしてトップスのチームカラーはからし色でキマリね。

「万年ズボン」にドキッとしたかたはぜひおしゃれなスポットに出かけてごらんなさい。同世代のスカート率が想像以上に高いから。真冬であろうと、スカートにタイツ、そして足元は5cm以上のヒールよ。

 年齢を重ねても、ある程度の若さを保っている人って、やっぱり意識の面で血のにじむような努力をしているもの。

 反対に「年齢相応の老け方」で満足してる人は、「おしゃれのやせ我慢」を放棄しています。「年齢相応に落ち着いている」といえなくはないけど、「諦めてる」風にも見える。

 いいこと。オバさんはいろんなことを諦めると、オジさんになるんです。その一方で年齢とともに「オジさんはオバさん化」していきます。オジ・オバさんとオバ・オジさんばかりの世界は、想像しただけで息苦しくなりませんか。

 もしあなたがこの世界の住人になりたくなかったら、対策はひとつ。断捨離なさい! 人間関係の断捨離よ。私、断言できるわ。「オジ・オバさんのお友達は、やっぱりオジ・オバさん」なんですよ。

「生まれ変わろう」と決心しても、「同じ穴のむじな」みたいな友達が周囲にいたら、無理。「あら、スカートなんてはいちゃって寒くないの?」と言われるのがオチです。「こっちの水は甘い」と耳元でささやかれて断固抵抗できる人なんてそういませんから。

 もちろん、長いおつきあいをばっさり切るのはむずかしいことです。でも、角が立たないよう「この人とは距離を取りつつ、いずれフェードアウト」くらいの筋書きは立てられるでしょ?

 今までどれだけ韓流ドラマを見てきたのよ。今こそ、その経験を役立てるときよ。大丈夫。あなたはもっと素敵になれる。頑張って。オバさん、万歳!

※女性セブン2014年2月6日号

関連キーワード

トピックス

石橋貴明の近影がXに投稿されていた(写真/AFLO)
《黒髪からグレイヘアに激変》がん闘病中のほっそり石橋貴明の近影公開、後輩プロ野球選手らと食事会で「近影解禁」の背景
NEWSポストセブン
秋の園遊会で招待者と歓談される秋篠宮妃紀子さま(時事通信フォト)
《陽の光の下で輝く紀子さまの“レッドヘア”》“アラ還でもふんわりヘア”から伝わる御髪への美意識「ガーリーアイテムで親しみやすさを演出」
NEWSポストセブン
24才のお誕生日を迎えられた愛子さま(2025年11月7日、写真/宮内庁提供)
《24歳の誕生日写真公開》愛子さま、ラオス訪問の準備進めるお姿 ハイネックにVネックを合わせて顔まわりをすっきりした印象に
NEWSポストセブン
ニューヨークのイベントでパンツレスファッションで現れたリサ(時事通信フォト)
《マネはお勧めできない》“パンツレス”ファッションがSNSで物議…スタイル抜群の海外セレブらが見せるスタイルに困惑「公序良俗を考えると難しいかと」
NEWSポストセブン
中国でライブをおこなった歌手・BENI(Instagramより)
《歌手・BENI(39)の中国公演が無事に開催されたワケ》浜崎あゆみ、大槻マキ…中国側の“日本のエンタメ弾圧”相次ぐなかでなぜ「地域によって違いがある」
NEWSポストセブン
韓国・漢拏山国立公園を訪れいてた中黒人観光客のマナーに批判が殺到した(漢拏山国立公園のHPより)
《スタバで焼酎&チキンも物議》中国人観光客が韓国の世界遺産で排泄行為…“衝撃の写真”が拡散 専門家は衛生文化の影響を指摘「IKEAのゴミ箱でする姿も見ました」
NEWSポストセブン
 チャリティー上映会に天皇皇后両陛下の長女・愛子さまが出席された(2025年11月27日、撮影/JMPA)
《板垣李光人と同級生トークも》愛子さま、アニメ映画『ペリリュー』上映会に グレーのセットアップでメンズライクコーデで魅せた
NEWSポストセブン
リ・グァンホ容疑者
《拷問動画で主犯格逮捕》“闇バイト”をした韓国の大学生が拷問でショック死「電気ショックや殴打」「全身がアザだらけで真っ黒に」…リ・グァンホ容疑者の“壮絶犯罪手口”
NEWSポストセブン
渡邊渚アナのエッセイ連載『ひたむきに咲く』
「世界から『日本は男性の性欲に甘い国』と言われている」 渡邊渚さんが「日本で多発する性的搾取」について思うこと
NEWSポストセブン
“ミヤコレ”の愛称で親しまれる都プロにスキャンダル報道(gettyimages)
《顔を伏せて恥ずかしそうに…》“コーチの股間タッチ”報道で謝罪の都玲華(21)、「サバい〜」SNSに投稿していた親密ショット…「両親を悲しませることはできない」原点に立ち返る“親子二人三脚の日々”
NEWSポストセブン
ガーリーなファッションに注目が集まっている秋篠宮妃の紀子さま(時事通信フォト)
《ただの女性アナファッションではない》紀子さま「アラ還でもハート柄」の“技あり”ガーリースーツの着こなし、若き日は“ナマズの婚約指輪”のオーダーしたオシャレ上級者
NEWSポストセブン
世界中でセレブら感度の高い人たちに流行中のアスレジャーファッション(左・日本のアスレジャーブランド「RUELLE」のInstagramより、右・Backgrid/アフロ)
《広瀬すずもピッタリスパッツを普段着で…》「カタチが見える服」と賛否両論の“アスレジャー”が日本でも流行の兆し、専門家は「新しいラグジュアリーという捉え方も」と解説
NEWSポストセブン