“JFK”が生まれた年以降、FAの人的補償選手が増加し始め、そこにリリーフ投手が関わるケースが増えていった。
「2005年オフ以降のFA・人的補償17ケース中10ケースに、救援投手が絡んでいる。たとえば、2005年オフに巨人は豊田清、2010年オフに阪神は小林宏をFAで獲得している。いっぽう人的補償に目を移しても、2006年オフに巨人は吉武真太郎を、2007年オフに中日は岡本真也を、2012年オフに阪神は高宮和也を、オリックスは馬原孝浩を指名している。
特に、今年は5ケース中4ケースがそれにあてはまっています。DeNAは久保康友を先発要員としてFAで獲得したが、阪神にとってみれば前年のセットアッパーを失うことになりますしね」(同前)
“JFK”の誕生以降のリリーフ陣重視の作戦が、急激な人的補償の増加を生み出しているのかもしれない。