男女の出会いの場といえば、今も昔も合コンが鉄板だが、不況が続くなか、中にはトンデモない合コンをしている輩もいるようだ。フリーライターの六本木華子氏がリポートする。
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都内の名門私立大学に通うミサキさんは、最近あった最悪の合コンに憤っていた。有名大学の男子が指定してきたのは安いチェーン居酒屋。会話も盛り上がらずに、あっさり2時間で終了。伝票を見た幹事は、「男、6000円。女の子は3000円でいいよ」と、声を張り上げた。
意外と高くついたな、なんて思いながらも、男性陣が2倍も払ってくれたことに感心していた。ところが、トイレから戻ってきた友達が仰天の報告をしてきた。
「お会計がいくらだったのか店員に確認したところ、一人2500円ぐらいの計算だった、と言うんです。男性陣は多めに払ったフリして、女子から余分に受け取り、解散後に各自に分配していたんです。最近、この手の『キャッシュバック男』が出没しています」
いま女子大生が合コンで最も緊張するのが、「お会計」の瞬間だという。4割負担は当たり前、女子の目の前で会費の計算をする上に、男子同士で額についてモメだして30分も待たされたこともあるんだとか。たとえ割り勘でも、楽しい出会いにさえなればそれでいいというのが最近の女子大生。名門女子大のアツコさんによると、
「合コンしても、お酒をおかわりするのもしゃべるのも女子ばかりで、ほぼ女子会状態。それを穏やかに眺める男子、という会もよくあります。そういう今風の草食男子って、優しそうだって意外と人気なんです。そのかわり、2人きりで会うようになっても、何もしてこないから『なんで誘わないの?』と問い詰める子もいます」
※週刊ポスト2014年3月21日号