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富士フイルムの被災地写真救済企画 洗浄から返却段階へ進む

 東日本大震災後、富士フイルムは震災直後から津波被害などで泥水につかり、劣化した家族の思い出の写真を、回収・洗浄し、持ち主に返却する「写真救済プロジェクト」を開始したが、今でもこの活動は続けている。
 
「震災から3年がたち、今は写真の回収・洗浄から、きれいになった写真をどう返却するかという段階です」(コーポレートコミュニケーション部)
 
 活動を通じて気づかされたことは大きかったという。
 
「人生の最も大切な財産のひとつである『思い出』を記録した写真が、人々にとってかけがえのないものであることを再認識しました。デジカメで撮ってデータをカメラ内に保存しておくだけでは、カメラが壊れたりなくなったりしてしまうと、写真は残らない。でも一度形(紙焼き)にしておけば元に戻して持ち主に返却することもできる。
 
 写真の素晴らしさや思い出を形にして残すことの意義を多くの人に伝え、写真文化を守っていくことが当社のメーカーとしての使命です。その考えのもと、昨年4月からは新たに『写真でつながるプロジェクト』の活動を始めました」(同前)
 
 誰でも簡単に操作できるインスタントカメラを活用した復興活動記録作成、復興イベントのサポートを実施していく。
 
※週刊ポスト2014年3月21日号

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