国際情報

日本人を大好きな韓国人「イルポン=日本中毒」が増えている

 最近、韓国で新しい言葉が生まれた。日本製品や文化、日本人が大好きな韓国人のことを「イルポン(日本中毒)」と呼び始めたのだ。

 日本のハングル読みであるイルボンと、ヒロポン(かつて存在した覚醒剤の商品名で韓国でも知られている言葉)を合わせた造語である。日本に憧れ、歴史問題などで韓国の主張より日本を信じるようなイルポン現象に火がつき始めている。

 在韓ジャーナリストの藤原修平氏と、新刊『嘘つき韓国の正体』(小学館ポスト・サピオムック)を上梓したSAPIO編集部の取材班が韓国の最新事情をレポートする。

 * * *
「私は日本が大好きなんですよ。日本人と日本料理を食べるとおいしくて楽しいですし、うちの電化製品はほとんど日本製です。私は親日派ですが、そんなことを公の場で言うとクビになるので、自分のことを知日派と呼んでいます」

 ソウルの青瓦台(大統領府)から歩いて約10分のところにある寿司店。「クビになる」と言いながら声を潜めることもなく、昼どきのため満員の店内で「日本が大好き」と大声で語るのは政府機関で働く50代の男性公務員だ。話を聞いているこちらが誰かに密告されやしないかと心配してしまう。

 反日的な政策で大統領の支持率が上がるような現在の韓国では、「親日」と見られると「反民族的だ」と攻撃される。ところがそうした中で、「日本が好き」「韓国は間違っている」と公言する人々が若い世代を中心に目立ち始めている。

 これまでも自分が親日であることをこっそり漏らす者は珍しくなかったが、周囲の非難を気にせず語り始めたのは新しい傾向だ。彼らを指して「イルポン」と呼ぶネットスラングまで生まれた。

 韓国では近年、日本食がブームだ。ソウルをはじめとする大都市では日本のビールのネオン看板が目立ち、裏通りには“赤提灯”が並ぶ。どの店も深夜までほぼ満席の繁盛ぶりだ。日本式の居酒屋は20代から40代の男女を中心に大ブレイク。アサヒやサッポロなど、日本のビールが次々に彼らの胃に流し込まれていく。

 イルポンの急増は数字にも表われる。日本政府観光局の統計によれば、日本を訪れる韓国人観光客は、2013年1~11月で約182万人。これは前年同期比で30%以上増加している。同時期に中国人観光客が20%減ったのとは対照的だ。

関連記事

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
女性セブン
山下智久と赤西仁。赤西は昨年末、離婚も公表した
山下智久が赤西仁らに続いてCM出演へ 元ジャニーズの連続起用に「一括りにされているみたい」とモヤモヤ、過去には“絶交”事件も 
女性セブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン