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韓国企業が仕方なく始めた独自のイメージ戦略の結果は散々に

 韓国は日本のブランドイメージをパクっている。海外に出た韓国人がやたらと日本料理店を開くことは、もはや世界中で有名になっている。

 韓国企業が手段を選ばず、ブランドイメージを盗もうとしたのには理由がある。世界の主要都市における「日本製品」と「韓国製品」に対するイメージ調査(2011年2月/博報堂「世界18都市における日・韓製品イメージ比較調査」)によると、「高品質」と回答した割合は日本が韓国を圧倒。日本製品の平均値60.6%に対し、韓国製品は20.5%と大差がついた。
 
 しかしいつまでも日本企業のフリをしているわけにもいかない。サムスン、現代自動車はさすがに知名度が上がりすぎた。本来は喜ばしいことのはずだが、仕方なく始めた独自のイメージ戦略の結果は散々だ。

 現代自動車は昨年5月、動画サイトで流した燃料電池自動車(ix35)のCMが大顰蹙を買った。中年の白人男性が排ガス自殺を試みるが水蒸気しか出ないため失敗に終わるという内容だ。

 サムスンもやった。昨年12月、ギャラクシーギアのCMを動画サイトに載せたのだが、2人の男性が美しい金髪女性を誘惑する内容で、ギャラクシーギアを持っている男は成功し、持っていない男は失敗するという、選んだ女性までもバカにする内容。米国ではロサンゼルスタイムズなどで批判が相次ぎ、韓国メディアでも、〈サムスン電子のスマートウォッチのユーチューブ広告が海外で袋叩きに合っている〉(中央日報日本語版2013年12月25日)と問題視された。

 さらにサムスンは昨年4月、台湾のライバル企業HTCのスマホの売り上げ減を狙い、アルバイト学生を雇ってネット上にHTCの誹謗中傷を書き込ませていたことが露見。台湾公平交易委員会はサムスンに約3300万円の賠償金支払いを命じた。

※SAPIO2014年5月号

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