ビジネス

「JPX日経400連動投資信託」 個人投資家の有力な選択肢に

 今年1月からNISA(少額投資非課税制度)が導入されたことを受けて活況を呈した投資信託への資金流入もここに来て一服している。そんな中、新たな指標に基づいて作られたファンドが登場し、注目を集めている。楽天証券経済研究所ファンドアナリストの篠田尚子氏が解説する。

 * * *
 投資信託市場では大きなトレンドにはなっていないものの、今後、個人投資家にとって有力な選択肢として期待できるファンドが登場している。JPX日経インデックス400(以下「JPX日経400」)に連動するインデックス投信だ。

 JPX日経400とは、東京証券取引所が1月から公表を始めた新しい株価指数のこと。これまで、国内株式の株価指数というと、日経平均株価や東証株価指数(トピックス)が代表的だが、JPX日経400の算出方法や構成銘柄は、一線を画するものとなっている。

 企業の資本効率の高さを示す自己資本比率(ROE)や、投資家を意識した経営などが行なわれているか、といった観点に基づいて構成銘柄が選定されているのだ。ROEを基準とした銘柄選定が行なわれている株価指数は、世界初といわれている。

 JPX日経400が登場した背景には、日経平均株価やトピックスが、株価指数としてほころびが生じていることがある。特に日経平均株価は、ファーストリテイリングやソフトバンクといった一部の値がさ株の値動きに左右されやすくなっており、ボラティリティーの上昇とともに、株式市場全体の動きを反映しづらくなってきている。

 JPX日経400は、そうした点を解消した新たなインデックスとして、国内の公的・私的年金や海外の機関投資家といった比較的保守的な運用をする内外の投資家からの、積極的な投資が期待されている。

 私は、JPX日経400のそうした特長は、中長期に資産運用をする個人投資家にも向いていると考えている。特に、NISAで初めて株式投資をするような人には最適と言えるのではないだろうか。

※マネーポスト2014年夏号

関連記事

トピックス

不倫が報じられた錦織圭、妻の観月あこ(Instagramより)
《錦織圭・モデル女性と不倫疑惑報道》反対を押し切って結婚した妻・観月あことの“最近の関係” 錦織は「産んでくれたお母さんに優しく接することを心がけましょう」発言も
NEWSポストセブン
殺人容疑にかけられている齋藤純容疑者。新たにわかった”猟奇的”犯行動機とは──(写真右:時事通信フォト)
〈何となくみんなに会うのが嫌だった〉頭蓋骨殺人・齋藤純容疑者の知られざる素顔と“おじいちゃんっ子だった”容疑者の祖父へ直撃取材「ああ、そのことですか……」
NEWSポストセブン
不倫が報じられた錦織圭(AFP時事)
《美女モデルと不倫》妻・観月あこに「ブラックカード」を渡していた錦織圭が見せた“倹約不倫デート”「3000円のユニクロスウェットを着て駅前チェーン喫茶店で逢瀬」
NEWSポストセブン
お疲れのご様子の雅子さま(2025年、沖縄県那覇市。撮影/JMPA) 
雅子さまにささやかれる体調不安、沖縄訪問時にもお疲れの様子 愛子さまが“異変”を察知し、とっさに助け舟を出される場面も
女性セブン
新キャストとして登場して存在感を放つ妻夫木聡(時事通信フォト)
『あんぱん』で朝ドラ初出演・妻夫木聡は今田美桜の“兄貴分” 宝くじCMから始まった絆、プライベートで食事も
週刊ポスト
不倫が報じられた錦織圭、妻の元モデル・観月あこ(時事通信フォト/Instagramより)
《結婚写真を残しながら》錦織圭の不倫報道、猛反対された元モデル妻「観月あこ」との“苦難の6年交際”
NEWSポストセブン
永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《永野芽郁に新展開》二人三脚の“イケメンマネージャー”が不倫疑惑騒動のなかで退所していた…ショックの永野は「海外でリフレッシュ」も“犯人探し”に着手
NEWSポストセブン
“親友”との断絶が報じられた浅田真央(2019年)
《村上佳菜子と“断絶”報道》「親友といえど“損切り”した」と関係者…浅田真央がアイスショー『BEYOND』にかけた“熱い思い”と“過酷な舞台裏”
NEWSポストセブン
「松井監督」が意外なほど早く実現する可能性が浮上
【長嶋茂雄さんとの約束が果たされる日】「巨人・松井秀喜監督」早期実現の可能性 渡邉恒雄氏逝去、背番号55が空席…整いつつある状況
週刊ポスト
2人の間にはあるトラブルが起きていた
《浅田真央と村上佳菜子が断絶状態か》「ここまで色んな事があった」「人の悪口なんて絶対言わない」恒例の“誕生日ツーショット”が消えた日…インスタに残された意味深投稿
NEWSポストセブン
ブラジルへの公式訪問を終えた佳子さま(時事通信フォト)
《ブラジルでは“暗黙の了解”が通じず…》佳子さまの“ブルーの個性派バッグ3690レアル”をご使用、現地ブランドがSNSで嬉々として連続発信
NEWSポストセブン
告発文に掲載されていたBさんの写真。はだけた胸元には社員証がはっきりと写っていた
「深夜に観光名所で露出…」地方メディアを揺るがす「幹部のわいせつ告発文」騒動、当事者はすでに退職 直撃に明かした“事情”
NEWSポストセブン