素屋根の解体工程は基礎を含めて9月中旬に終了し、その後は腹切丸構台の解体、クレーンの撤去などを経て、来年3月18日に姫路市への引き渡しが行なわれる予定だ。
実は、野崎総合所長は地元・姫路の出身。小学生だった野崎少年は「昭和の大修理」を興奮して見ながら育った。現在64歳の野崎氏にとって、「平成の大修理」は鹿島建設社員としての“最後の仕事”となる。
「これまで特殊な構造物を数多く手がけてきましたが、その集大成を生まれ故郷で迎えたことは本当に幸せです」
平成の世に甦った白鷺城が、力強く羽ばたく日が待ち遠しい。
撮影■WEST
※週刊ポスト2014年7月18日号