ビジネス

2億稼ぐトレーダー村田美夏さん「ありのままに生きられない」

株で稼いだお金は投資に。「自分にはお金がかからない」と村田氏

 2億円稼いだ株トレーダー“ウルフ村田”こと、村田美夏さん(43)。「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)や「深イイ話」(日テレ)などへのテレビ出演を機に、いま注目を集めるトレーダー・投資家・実業家だ。

 東大経済学部首席卒業、銀行勤務という才媛ながら、キャバ嬢に転身してNo.1を獲得、好物はわかめラーメン(100円)というキャラクターにも注目が集まっている。破天荒なアラフォーの本音に迫った。【後編/ウルフ村田のプライベートと今後】

 * * *
――酔っ払うとUSBメモリーを複数買って周囲に配ったり、パソコンのチャート画面を睨みながら下ネタを連発……など、見るものを圧倒する個性的な村田さん。ご自分では自分の個性をどう思っていますか。

村田:手と腕の組み方から、右脳・左脳の働きの傾向を判断する、ネットで話題になっていた診断テストでは、私は「うう脳」でした。見たものや物事を直感的にとらえ、感覚的に処理するタイプ。この診断の真偽や科学的根拠などはわかりませんが、私に関しては当たっています。

――そういえば、大ヒットしている映画『アナと雪の女王』の楽曲「レット・イット・ゴー」の歌詞が好きじゃないとか。

村田:テレビでそう言って、アナ雪ファンの友人に叱られちゃったんですが、私がありのままにしていると、自由奔放で、動物以下になってしまう。40歳を超えてだいぶ大人しくなったとは言われますが、私に関しては、ありのままでは駄目で、人間の型にはめこんで、ようやくこれなのです……。

――そうはいっても、村田さんからは充実したオーラが出ています。仕事の充実の証でしょうか。

村田:人に迷惑をかけない範囲で、できるだけ自由に生きるためにも、得意分野を突出させています。つまり私がこんなに変わっていても、受け入れてくださる方がいるのは、株のトレードで一定の結果を出しているからだと思うんですね。社会に受け入れられるには、「突出したもの」か「感謝されるもの」が必要だと思います。どんな分野でもいいと思うんです。むしろ、人が嫌がってやらない分野、レッド・オーシャンじゃなくて、ブルー・オーシャンのほうがいいかもしれません。

――そもそも村田さん、株で有名人になったきっかけは何だったのでしょう。

村田:2012年の12月から、毎日、どんな銘柄をどのくらい買って、いくら勝ったか、負けたかをクローズドのグループで公開していました。人に買った方がいいよとは決して勧めません。私はこうしていますと書くだけです。これは自慢するためでもなんでもなくて、自分だけ儲けてももったいないから。一方で失敗もあるから、それも教訓にしてくださいと。正直に書いているうちに、多くの人が読んでくれるようになっていました。

――“2億円”が村田さんの枕詞のようになっていますが、いまはどのくらい稼いでいるんですか。

村田:昨年はアベノミクスが絶好調で2億円利益でしたが、今年はまだ分かりません。去年より勝てれば嬉しいです。結構大きな金額損することもありますが、失敗を引きずると前に進めないから、失敗は潜在意識の下に押し込んで、普段は忘れるようにしています。ただ、自分自身、調子こいてるなというときに、失敗を潜在意識からひっぱり出してきて、意識的に鬱になったりしています(笑)。

 株は無理すると損するんです。いまは実業のポテンシャルが高いのでそちらに注力していて、株に執着しすぎずにやっていきたいと思っています。

関連キーワード

関連記事

トピックス

11月10日、金屏風の前で婚約会見を行った歌舞伎俳優の中村橋之助と元乃木坂46で女優の能條愛未
《中村橋之助&能條愛未が歌舞伎界で12年9か月ぶりの金屏風会見》三田寛子、藤原紀香、前田愛…一家を支える完璧で最強な“梨園の妻”たち
女性セブン
土曜プレミアムで放送される映画『テルマエ・ロマエ』
《一連の騒動の影響は?》フジテレビ特番枠『土曜プレミアム』に異変 かつての映画枠『ゴールデン洋画劇場』に回帰か、それとも苦渋の選択か 
NEWSポストセブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
左が金井正彰・外務省アジア大洋州局長、右が劉勁松・中国外務省アジア局長。劉氏はポケットに両手を入れたまま(AFP=時事)
《“両手ポケット”に日本が頭を下げる?》中国外務省局長の“優位強調”写真が拡散 プロパガンダの狙いと日本が“情報戦”でダメージを受けないために現場でやるべきだったことを臨床心理士が分析
NEWSポストセブン
ビエンチャン中高一貫校を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月19日、撮影/横田紋子)
《生徒たちと笑顔で交流》愛子さま、エレガントなセパレート風のワンピでラオスの学校を訪問 レース生地と爽やかなライトブルーで親しみやすい印象に
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン
ラオスを公式訪問されている天皇皇后両陛下の長女・愛子さまラオス訪問(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《何もかもが美しく素晴らしい》愛子さま、ラオスでの晩餐会で魅せた着物姿に上がる絶賛の声 「菊」「橘」など縁起の良い柄で示された“親善”のお気持ち
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信フォト)
オフ突入の大谷翔平、怒涛の分刻みCM撮影ラッシュ 持ち時間は1社4時間から2時間に短縮でもスポンサーを感激させる強いこだわり 年末年始は“極秘帰国計画”か 
女性セブン
10月に公然わいせつ罪で逮捕された草間リチャード敬太被告
《グループ脱退を発表》「Aぇ! group」草間リチャード敬太、逮捕直前に見せていた「マスク姿での奇行」 公然わいせつで略式起訴【マスク姿で周囲を徘徊】
NEWSポストセブン
65歳ストーカー女性からの被害状況を明かした中村敬斗(時事通信フォト)
《恐怖の粘着メッセージ》中村敬斗選手(25)へのつきまといで65歳の女が逮捕 容疑者がインスタ投稿していた「愛の言葉」 SNS時代の深刻なストーカー被害
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
「はい!お付き合いしています」水上恒司(26)が“秒速回答、背景にあった恋愛哲学「ごまかすのは相手に失礼」
NEWSポストセブン
大谷翔平選手、妻・真美子さんの“デコピンコーデ”が話題に(Xより)
《大谷選手の隣で“控えめ”スマイル》真美子さん、MVP受賞の場で披露の“デコピン色ワンピ”は入手困難品…ブランドが回答「ブティックにも一般のお客様から問い合わせを頂いています」
NEWSポストセブン