――実業というのは、村田さんが投資されている会社のことでしょうか。株で稼いだお金は投資以外、何に使われているんですか。
村田:ほとんど投資ですね。今日着ている服は渋谷の109のバーゲンで買いました。自分にはあまりお金がかからないんです。日本は技術立国ですから、面白い技術、いい技術を大事にしたい。そこに投資して、その技術が新しい雇用を生み出したらこんなうれしいことはないですよね。今年の4月からエコアドバンスジャパンというベンチャー企業の販売事業部の部長に就いています。優秀な技術者の開発商品を販売するメーカーで、とてもやりがいを感じています。
――プライベートの展望はいかがでしょう。
村田:家族など守るものが多い人は、リスクを取りにくい場合もあると思うんです。私は独身で一人身なのでリスクを取る担当。役割分担ですね。ヤフーのCEO、マリッサ・メイヤーさんのように、結婚して子育てもして仕事も十分できる人もいます。私にはそういう能力は無いかなぁ。将来はわかりませんけどね(笑)。
結婚や仕事に限らず、皆が同じじゃなくていいと思うんです。自分が得意なところで頑張って、苦手なところは人に助けてもらう。1ミリずらせば皆がナンバーワンになれる社会がいいなと思っています。
(取材・文/砂田明子)
【村田美夏/むらた・みか】
東京大学経済学部経済学科卒業後、日本長期信用銀行入行。2000年に独立し海外や日本のベンチャー企業支援を行う。2010年に株式会社サクセスワイズを設立し代表取締役就任