また、ロシア・ウクライナ情勢については26日の首脳会談によって停戦に向けた動きが期待される半面、進展が見られなければ、改めて地政学リスクへの警戒感が嫌気される可能性がある。しかし、これについても、国内の材料に向かわせる格好になるため、より政策関連への物色が強まることになるだろう。今週については9月1日の米レイバーデーを控え、海外勢による資金流入は期待しづらいところである。そのため、基本的には今週同様、日経平均は狭いレンジ取引となる可能性が大きい。
しかし、指値状況が薄いなかで、小さいエネルギーでもトレンドが出やすいことになる。9月の内閣改造を控えるなか、アベノミクスが加速するとの見方から、政策期待が高まりやすい。さらに順調なリバウンドをみせるなか、9月のメジャーSQ(9月12日)に向けた思惑的な動き。SQ前後にはアリババの上場が予定されているため、指数インパクトの大きいソフトバンク<9984>の動向にも引き続き関心が向かうことになる。9月相場への期待が売り込みづらくさせよう。
経済イベントでは、25日に7月の米新築住宅販売、26日に8月の月例経済報告、28日に4-6月米GDP改定値、29日に8月のユーロ圏消費者物価指数、30日にEUが臨時首脳会議を開催する予定である。