ライフ

コレステロールや中性脂肪の基準値 欧米より桁違いに厳しい

「血圧147は健康なのか」──医学界を揺るがした「健康基準値論争」について待ったをかけたのが、『「血圧147」で薬は飲むな』(小学館刊)を緊急出版した大櫛陽一(おおぐし・よういち)・東海大学医学部名誉教授だ。

 自身の研究成果や欧米の最新論文、そして70万人の健康調査などをもとに導き出した「新『健康基準値』一覧表」は、大きな話題になっている。

 大櫛氏は血圧だけでなく、コレステロールや中性脂肪といった数値についても問題提起する。

 * * *
 現在の健康基準では、悪玉コレステロールとして知られるLDLコレステロールは『60~119』であり、これよりも高い場合は『異常』と判断されます。

 中性脂肪も『30~149』となっており、日本循環器病学会のガイドラインでは『150以上』が異常とされ、『300を超えたら投薬』と定められています。しかし血圧同様、世界的にはこのようなガイドラインこそが“異常”なのです。

 LDLコレステロール値に関していえば昨年、国際的基準が『190』にすべて統一されましたし、中性脂肪に関しても6年前に『1000』という日本とはケタ違いに緩い基準がもうけられています。

 そもそも欧米には日本でいわれている『悪玉コレステロール』などという概念はありません。

 様々な研究結果で、コレステロールや中性脂肪は数値が高い方が長生きをしているという結果が出ており、身体に必要なものとして認識されています。アメリカでは降下目標も廃止されました

※週刊ポスト2014年9月12日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
「What's up? Coachella!」約7分間、圧巻のパフォーマンスで観客を魅了(写真/GettyImages)
Number_iが世界最大級の野外フェス「コーチェラ」で海外初公演を実現 約7分間、圧巻のパフォーマンスで観客を魅了
女性セブン
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
女性セブン
天皇皇后両陛下、震災後2度目の石川県ご訪問 被災者に寄り添う温かいまなざしに涙を浮かべる住民も
天皇皇后両陛下、震災後2度目の石川県ご訪問 被災者に寄り添う温かいまなざしに涙を浮かべる住民も
女性セブン
今年の1月に50歳を迎えた高橋由美子
《高橋由美子が“抱えられて大泥酔”した歌舞伎町の夜》元正統派アイドルがしなだれ「はしご酒場放浪11時間」介抱する男
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。  きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。 きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
NEWSポストセブン
大谷翔平を待ち受ける試練(Getty Images)
【全文公開】大谷翔平、ハワイで計画する25億円リゾート別荘は“規格外” 不動産売買を目的とした会社「デコピン社」の役員欄には真美子さんの名前なし
女性セブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン