スポーツ

MLB出戻りの野手 日本復帰で成績悪化傾向顕著、井口は例外

 日本シリーズが終わり、プロ野球は契約更改や移籍、MLB挑戦などストーブリーグの季節を迎えている。複数選手のメジャー挑戦が確実視されているが、アスレチックスはかつて中島裕之を獲得したものの、まったく成績を残さず失敗に終わったため、日本人選手獲得に及び腰だと言われている。その中島を、FAによるメジャー挑戦が確実視されている鳥谷敬の代わりに阪神が獲得しようとしている。

「ミスタータイガース」掛布雅之氏の背番号31番と、金本知憲氏の6番を用意し、4年12億円という破格の条件を提示しているともいわれる。中島は古巣・西武も獲得に乗り出しているが、条件面では阪神が上だ。さらに中島が兵庫県伊丹市の出身であることも阪神には追い風である。

 しかし不安がよぎる。阪神は過去、メジャーからの出戻り選手で痛い目に遭い続けてきた。城島健司、福留孝介……そして今年の日本シリーズ、まさかの守備妨害で“線犯”となった西岡剛である。

『もし、あの野球選手がこうなっていたら~データで読み解くプロ野球「たられば」の世界~』(オークラ出版)著者で、野球データに詳しい広尾晃氏はこう語る。

「野手はメジャーに行って成績を落とし、日本に復帰してさらに悪くなるパターンが大半です。その傾向は中村紀洋や岩村明憲など内野手に顕著です」

 井口資仁、松井稼頭央のように出戻り組での成功例がないわけではないが、井口の場合は主力選手としてワールドシリーズに出場し、チャンピオンリングを手にするなど、メジャーでも実績を残していた。

「メジャーに行く前はボール球でも振り回すような面があったが、向こうでは中軸ではなく2番や6番を打ったことで選球眼が良くなり、一皮むけたのでしょう」(広尾氏)

※週刊ポスト2014年11月21日号

トピックス

全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる
JR東日本はクマとの衝突で71件の輸送障害 保線作業員はクマ撃退スプレーを携行、出没状況を踏まえて忌避剤を散布 貨物列車と衝突すれば首都圏の生活に大きな影響出るか
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《全国で被害多発》クマ騒動とコロナ騒動の共通点 “新しい恐怖”にどう立ち向かえばいいのか【石原壮一郎氏が解説】
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン
”クマ研究の権威”である坪田敏男教授がインタビューに答えた
ことし“冬眠しないクマ”は増えるのか? 熊研究の権威・坪田敏男教授が語る“リアルなクマ分析”「エサが足りずイライラ状態になっている」
NEWSポストセブン
“ポケットイン”で話題になった劉勁松アジア局長(時事通信フォト)
“両手ポケットイン”中国外交官が「ニコニコ笑顔」で「握手のため自ら手を差し伸べた」“意外な相手”とは【日中局長会議の動画がアジアで波紋】
NEWSポストセブン
11月10日、金屏風の前で婚約会見を行った歌舞伎俳優の中村橋之助と元乃木坂46で女優の能條愛未
《中村橋之助&能條愛未が歌舞伎界で12年9か月ぶりの金屏風会見》三田寛子、藤原紀香、前田愛…一家を支える完璧で最強な“梨園の妻”たち
女性セブン
土曜プレミアムで放送される映画『テルマエ・ロマエ』
《一連の騒動の影響は?》フジテレビ特番枠『土曜プレミアム』に異変 かつての映画枠『ゴールデン洋画劇場』に回帰か、それとも苦渋の選択か 
NEWSポストセブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン
ラオスを公式訪問されている天皇皇后両陛下の長女・愛子さまラオス訪問(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《何もかもが美しく素晴らしい》愛子さま、ラオスでの晩餐会で魅せた着物姿に上がる絶賛の声 「菊」「橘」など縁起の良い柄で示された“親善”のお気持ち
NEWSポストセブン