実は、ソニーは赤字を垂れ流したスマホ事業を除けば、中間決算は業績回復が著しい好決算だった。安田氏が続ける。
「ゲーム事業も一時期の悪い状況を抜け出して『PS4』がトップシェアになっていますし、その他のエンタメ事業や金融事業も内部の収益状況が良くなっています。あと1年も辛抱すれば営業利益が黒字になって、最終損益が大幅に改善する余地は十分にあります。
経営陣はそのあたりの現状認識もできているので、あとはソニーが何の会社なのかといった方向性をはっきり示すことさえできれば、先行きは明るいと思います」
今をいかに凌いで実績を残せるか。ソニー・平井体制は最大の正念場を迎えている。