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PL野球部廃部騒動さなかに起きた奇妙な「いじめ事件」の顛末

 名門・PL学園野球部の突然の「部員募集停止」は全国の高校野球ファンを驚かせた。廃部騒動の背後に、学園の母体・PL教団の「3代目トップの妻」の存在があることを「週刊ポスト」がレポートしてきたが、騒動とほぼ時を同じくして部内には緊張の走る事件も起きていた。11月22日発売の同誌(12月5日号)でノンフィクションライター・柳川悠二氏が明らかにしている。

 情報提供者は、今年の大阪秋季大会の期間中の出来事について、こう明かしたという。

「暴力というほどではなく、2年生が1年生と何やら揉めたようなんです」

 校長監督の正井一真氏は取材に対して次のように答えた。

──大阪大会期間中にまた部内で問題が起きたという話を聞きました。

正井氏:……。

──具体的な内容を教えてください。

正井氏:2年生の1年生に対するパワハラみたいなことですね。高野連に聞いてくださればわかります。

 高野連によれば、「言葉の行き違いで上級生が後ろから1年生の背中をつついた」という報告だった。父兄は「決していじめのようなものでありません」と証言する。

 今回の件は過去の暴力事件とは様相が違う。高野連に報告する義務のない案件をわざわざ報告しているようにも見える。また、この“事件”が起きた直後に学園は部員募集停止を決めた。“事件”を渡りに舟と考えた者がいたのか。

 同誌では、野球部と学園、教団の関係についてさらに詳報している。

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