「アロエステロールの皮膚線維芽細胞におけるコラーゲン・ヒアルロン酸産生促進作用などは他の植物ステロールにはない効果といえます。経口摂取したアロエステロールは真皮へ到達していると考えられ、肌への効果の裏付けになると思われます。また、微量の摂取量で効果を発揮するという点も珍しく、大いに注目される特性です」(東北大学大学院農学研究科・池田郁男教授)
ヒトの皮膚の真皮に存在する線維芽細胞は、コラーゲンなど肌の潤いを保つのに重要な成分を生成し、それらと強く結びつくことでハリのある肌を形作る美肌のために重要な存在。その大事な細胞に、アロエステロールは直接、働きかけて美肌効果をもたらすという研究報告が8月に発表された。56名の乾燥肌の女性がアロエステロールを含む食品を8摂取したところ、8週間後には皮膚水分量が明らかに上昇し、目尻のシワの深さも少なくなった。
「線維芽細胞に働きかけコラーゲンやヒアルロン酸の合成を働きかけるアロエステロールは、内側からのエイジングケアに非常に有効な成分だと思います。私自身もアロエステロールを使ってみて、疲れてくる夕方になっても目の周りの乾燥を感じなくなり、効果を実感しています。人によっては腕やかかとがつるつるになるとのこと。体の乾燥に悩みを持つ方も多いので、全身に効果があるのもいいですね」(草野貴子・形成外科医、美容皮膚科医)
肌に最適な湿度は60~70%と言われている。しかし12~3月は一年でもっとも湿度が下がり、東京では平均で50%前後しかない。最新の情報に基づいて美肌に適したドリンクを飲み、内側から潤いを保とう。