しかし最大の原因は円安に伴う燃料価格の上昇などにより、運送業界全体の採算が悪化したことだ。これだけの成長産業ならば、試験が難しくなったくらいで人が減るというのは不自然で、要するに「辛いのに儲からない」として若者たちに見捨てられつつあるのだ。運送会社の経営者がいう。

「昔はムチャな注文が入っても、高速道路を時速150キロで飛ばして2時間ずつ仮眠……なんて対応して大儲けしてきたけど、今じゃそんなことは許されない。ルールを守って儲けられればいいけど、そんな上手く回るもんじゃない。トラック運転手が高給取りだったのは昔の話です。“危険、きつい、帰れない”の新3K業界だといわれ、若者の就職先にはなり得ませんよ」

 典型的な労働集約型産業である運送業において、人手不足は大きな痛手となる。大手宅配業者社員がいう。

「最近は契約している長距離トラックが一杯になることが明らかな繁忙期は、大口顧客でも荷物量を制限することがある。例えば、百貨店などにはあらかじめ“この期間はこれ以上は受付できません”と連絡する。トラック不足でどうすることもできず、受注を断わるしかない」

※週刊ポスト2014年12月19日号

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