国内

安倍首相 公示前からの圧勝ムードに党内の反安倍勢力を恫喝

 総選挙は安倍自民の圧勝に終わった一方、第3極政党をはじめ野党は壊滅状態となった。そんな惨状だから自民党内では選挙中から「この道の先」をにらんだ権力闘争が進んでいた。

 ほんの1か月前、安倍晋三首相の政権基盤は明らかに弱体化していた。景気は急減速、閣僚スキャンダルが連発し、自民党派閥領袖や族議員の有力者からは、消費再増税を先送りして解散という首相の決断にも一斉に反発があがった。

「先送りしただけでは国民は納得しない」(古賀誠・岸田派名誉会長)
「予定通り引き上げるべき」(町村信孝・町村派会長)
「(解散の)大義が示されないと、とんでもないしっぺ返しを受ける」(野田毅・自民党税調会長)

 総選挙で自民党が大きく議席を減らせば、反安倍勢力から「安倍降ろし」が噴き出しかねない状況だったのだ。首相のライバル、石破茂・地方創生相も「(増税先送りなら)財政規律の道筋を示すことが必要だ」と首相に距離を置いて乱を待つ構えを見せた。

 それだけに、選挙戦が公示前から圧勝ムードになると、安倍首相は早くも攻撃の切っ先を党内の反安倍勢力の粛清に向けた。

 まずは公認権を振りかざした。見せしめに増税推進派の野田氏を「公認しない」と恫喝して反対派を震え上がらせると、長老や派閥領袖たちは「(増税延期は)経済を立て直すという首相の不退転の覚悟の表われだ」(野田氏)、「地域の活性化、経済対策をさらに進めるために消費税率引き上げを延期した」(町村氏、石破氏)と先送り賛成に転じて恭順の意を表した。

※週刊ポスト2014年12月26日号

関連記事

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン