時代錯誤のダサいファッション、TPOをわきまえないだらしない格好、そして致命的なのが清潔感のなさ…。夫の見た目に不満はあるものの所詮は他人事と思っていませんか? しかし、それは大きな間違い!
見た目のせいで、仕事がうまくいかない、あるいは人間関係で損をして収入減なんてことも。そうなると、財布を預かる奥さんにとっても大きな打撃。そんな中年男性の見た目についての意見を集めてみた。
例えば、よほどお気に入りなのか、若い頃に流行したファッションをいつまでも着続けているというケースもあるようだ。総合病院で看護師をしている吉村香織さん(仮名・38才)はこう話す。
「55才のベテラン医師は、バブル時代をいまだに引きずっているのか、明らかにオーバーサイズのアルマーニのスーツを着て、高そうな革のセカンドバッグを片手に出勤。勤務中は白衣を着ているからわからないけど、ひとたび白衣を脱ぐとダサいことこの上なし。高いお金をかけているのが、ますますイタいです」
それでも服が体形に合っていればまだいいが、中年太りしているのに、昔の服装に固執するから始末が悪い。
神奈川県在住の主婦・青山みどりさん(仮名・51才)の夫は広告会社勤務。流行から30年たった今も、ピンクのポロシャツにチノパン姿で出勤しているという。
「似合っていればそれでいいのかもしれません。でも、今の夫は二重あごでポロシャツのお腹まわりはパッツンパッツン。しかも膨張色のピンクだから、その太さがなおさら目立つ。恰幅もよくなったのだから、スーツとかを着ればそれなりに似合うと思うのですが、『業界人』という意識が彼のどこかにあるんでしょうね。いくら言っても今のスタイルを変えてくれません」(みどりさん)
憧れの人だっただけに、“劣化”した時のガッカリ感はハンパないという。このように、着慣れている服装を似合っていると勘違いしてしまうのも、服装オンチの典型的なパターンの1つだ。
『男の「外見」コーチング』(PHP文庫)の著者で、これまで2000人以上の男性にアドバイスしてきた国際イメージコンサルタントの三好凛佳さんはこう指摘する。
「20代の頃にロックバンドをされていたかたが、40才、50才になっても革ジャンを着てバンドマンのような服装をしている場合があります。ご本人は自分のその姿を見慣れているので違和感を覚えないのでしょうが、周囲から見るとやっぱり若づくりに見えてしまうことも。見慣れているのと似合っているのとはまったく違うんです」
※女性セブン2015年1月29日号