芸能

1日3回刻み寝で頑張る日テレ早朝の顔 中田有紀アナよ永遠なれ

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の情報ソースで芸能ニュースをリークする連載「芸能耳年増」。今回は、日テレの早朝の顔でおなじみのクールビューティー・中田有紀キャスターに注目。

 * * *
 早起きして見る人よりも、これを見て寝るというギョーカイ人や芸人らに長年人気なのが『Oha!4 NEWS LIVE』(日本テレビ系)メインの中田有紀キャスターだ。クールな美人で、ヘアスタイルは昭和の女子大生風。「家にはほとんどいない」という活発で行動的なタイプだけあってスタイル抜群で、贅肉のないボディーに柄物のラップドレスが実によく似合っている。

 4時から始まる早朝の帯番組を長年勤めるというのは、それはそれはタイヘンなことだ。局入りするのは1時半とか2時。打ち合わせをしてメイクをして本番を終えるのが5時30分頃。反省会をして翌日の打ち合わせをしてもまだ7時前で、それからまず1回目の睡眠をとり、10時頃から次の仕事や取材をして、また午後に1~2時間、昼寝をして、また仕事をして夜8時頃に寝る…と平日は1日3回、“刻み寝”していると、以前、彼女本人から聞いたことがある。

 当然、体内時計は狂い、女性ならホルモンバランスなども崩れてきてしまうと思われる。日本テレビの女性アナウンサーで『Oha!4~』を担当していた山本舞衣子、脊山麻理子、古閑陽子、宮崎宣子、各アナウンサーは(それだけが理由ではないだろうが)多くが退社してしまっている。上田まりえアナや小熊美香アナも『Oha!4~』担当期間は短かった。

 フリーアナで比較的長く担当していた鷲尾春果も、「このままではダメだ」と思ったのだろうか(!?)、日本テレビの辻岡義堂アナ(汗かきで有名)と結婚、今は一児の母だ。

 そんななか、メインの中田有紀だけは、『Oha!4~』を担当して今年で9年目。前身番組の『朝いち430』を入れれば、なんと13年も超早朝番組を担当しているのである。

 今共演しているのは、長崎国際テレビの元アナウンサー・千北(ちぎた)英倫子、毎日放送の元アナウンサー・吉竹 史(ふみ)、スポーツ&エンタメを担当する東日本放送の元アナウンサー・内田敦子に、日本テレビの“イベコン”(イベントコンパニオン)出身の加藤多佳子、そして気象予報士の酒井千佳だ。

 それぞれ、ニュース読みのベテラン揃いだが、なんといっても、もっとも原稿を多く読むのは中田。さらに、「『Oha!4』のキャスターはみんな個性が強いので、ひとつにまとめるのが私の仕事ですね」と、番宣スポットで自身の役割を(なぜか棒読みで)述べている。

 が、番組を見る限り、姉御的要素はゼロで、ひたすら気の強さだけが前面に出るというキャラを守り抜いて今に至るのだ。

 先週、彼女は風邪をひいていたらしく、ニュース読みのとき、咳払いしたり、喉にイガイガ虫がいるような声で頑張っていた。そう、「失礼しました」でも「お聞き苦しい点が」でもなく、隣にいた千北に助けを求めるでもなく、ずっとガラガラ声のままニュースを読み続けた日もあった。

 正直、こちらはとても聞きづらかったのだが、そんな声でも、表情を変えることなく真正面を見て、ひたすらニュースを読み続ける彼女にアッパレと尊敬しながらも、室温が低くなったような気もした。当然、スタジオにいた全員がヒヤヒヤだったと思う。

 そういえば中田有紀が休んでいるのを私は見たことがない。セント・フォース所属のキャスターのなかで、もっとも働き者が彼女ではないかと私には思える。

 ずいぶん前のことになるが、『DIMEトレンド大賞 贈賞式』の司会を中田有紀が担当したことがある。このときも、『Oha!4~』を見て寝るギョーカイ人=担当者が「是非」とオファーしたのだけれど、サービス精神ゼロな実にクールな仕事っぷりに、キャラクター通りの女性なのだなぁと逆に感心した。それまで同式を仕切った司会者たちは式後のパーティーの司会も“サービス”でしてくれたのだが、彼女は早々に帰ってしまったのである。ま、就寝時刻も近づいていただろうし、自身のキャパシティーを超えないように細心の注意をはらうことが、長年、超早朝番組を続けるコツなのかもしれないと思った。

 たまに『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)に出てくれるときも同じ。『news every.』の伊藤綾子キャスターのように恋愛の自虐ネタを話してくれるでもなく、『情報ライブ ミヤネ屋』や『~every.』で人気だった丸岡いずみキャスターのように離婚願望やケチケチネタを話してくれるでもない中田有紀。

 かつて中田ファンを公言していたキャイ~ンの天野ひろゆきも、結果、別のフリーアナと結婚してしまったし、最近は、「中田さんが好き」という芸人もあまり見かけない。

 それでも中田有紀は中田有紀。彼女に気を遣っているのか『Oha!4~』のキャスタープロフィールの“生年月日”は全員“月日”しか書かれていないけれど、彼女は共演者より一世代上の42才だ。頑張るなぁ。件のギョーカイ人や芸人が、もうファンではなくなっていたとしても私は応援したいし、彼女には『Oha!4NEWS LIVE』をずっと続けてほしい。

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン