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清水健アナ 妻の死の2日前に転院の大きな決断をしていた

妻の死の2日前に転院を決断していたという清水健アナ

 読売テレビの清水健アナウンサー(38才)の妻・奈緒さん(享年29)の葬儀が2月14日に大阪府内で営まれた。

 昨年春には、奈緒さんのお腹に新しい命が宿っていることがわかり夫婦は幸せにつつまれていた。しかし、5月のはじめには奈緒さんの乳がんが見つかる。症状はかなり進行しており、その上転移もあった。

 子供を諦めてがんの治療をするか、がんを治療せずに子供を産むか…夫婦は医師に選択を迫られた。結局、奈緒さんは自分の命よりも、子供を産むことを選んだのだった。2月2日、清水アナは「ずっとそばにいて看病したい」と、『ten.』への出演を見合わせた。

「休みに入る直前、清水アナは番組関係者に“奈緒を見守ってあげたいので、迷惑をおかけします”とメールを送っていましたから、その時はもう覚悟していたんだと思います」(テレビ局関係者)

 休みに入ってから清水アナは、長男を連れて、毎日奈緒さんの元を訪れた。1分、1秒が惜しい最後の時。しかし生後3か月の息子を連れての面会時間は限られている。2月9日、命の灯が尽きようとする妻のために、清水アナは大きな決断をしていた。

 奈緒さんを大阪の病院から、兵庫県内にある病院へ転院させることだった。小児がん患者の専門施設であるこの病院は、家族や親族などの見舞客が24時間滞在できる部屋も完備している。

 奈緒さんの容体を考えると、転院自体が彼女の余命を縮めてしまう可能性があった。それでも清水アナも奈緒さんも、少しでも長く家族3人で一緒にいたかったのだろう。その決断からわずか2日後の2月11日、奈緒さんは静かに天国へと旅立った。

 奈緒さんが亡くなった翌12日、長男は初めての寝返りをした。悔しい思いでいっぱいだった妻。心残りも数えきれないだろう。

 でも清水アナは強く彼女に語りかけている。

「ピリオドとは思っていない。この子の成長を、今後も奈緒とともに歩んでいきたい」と――。

※女性セブン2015年3月5日号

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