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「セーラームーン」再ブーム ベテランファンからは違和感も

セラムン20周年グッズの1つ「変身コンパクトミラー」

 1990年代の少女漫画界に旋風を巻き起こした『美少女戦士セーラームーン』(武内直子・講談社)シリーズ。当時、絶大な人気を博した通称「セラムン」だが、2014年に20周年を記念した多くの「セラムンプロジェクト」が過熱し、いま再ブームが起こっている。下着メーカーの『PEACH JOHN』の「セーラームーンブラ」、作画を刷新した新アニメシリーズ『美少女戦士セーラームーン Crystal』の放映、バンダイのセーラームーンとコラボしたコスメライン「ミラクルロマンス」など、枚挙にいとまがない。
 
 こうした再ブームの流れは幼少期にどっぷりと「セラムン」にハマった男女の心を鷲掴みにしているが、その反面複雑な心境のファンも存在するという。かつてのセラムンファンである女性Aさん(26歳)は「基本的に、セーラームーンのグッズがリバイバルすることは嬉しい」と言いながらも、「作られた再ブーム」に違和感を覚えているという。

「私もコスメや文房具、変身グッズを購入しました。ただ、アニメ放映当時に幼稚園や小学生だった女性が20代半ばを迎え、経済的にも余裕が出てきたところを狙って再ブーム化させているように見えて、商売っ気が感じられるのがちょっとイヤです。もっと夢のある作品だと思っているので」(Aさん)

 Aさん同様、かつてのセラムンファンである女性Bさん(25歳)はこう話す。

「『セラムン下着』とかを着けてネットにアップするようなモデルや一般人がいることに疑問を感じます。『こっちは純粋にセーラームーンが好きなのに、エロアピールに利用するな!』と怒りも感じます。なんだか自分が大好きなものが汚されているような感じがして悲しいです。『あんたたちどうせキャラの名前も全部知らないでしょ!』とか思ってしまいます」(Bさん)

 思い入れが強いファンほど、「にわか」のファンに対して苦言を呈する構図はどこにでもあるものだが、ことセーラームーンに関しても、現在の再ブームに対して一家言ある人は少なくないようだ。

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