人間さえ丸のみしそうな巨大魚が、イタリア最長の川・ポー川で釣り上げられた。その正体はヨーロッパオオナマズ。全長2.67m、重さはなんと127kgという仰天の大物だ。
国立環境研究所の侵入生物データベースによれば、ヨーロッパオオナマズの全長は普通1~2m。もともと東欧、中欧、西アジアに生息していたが、1970~1980年代に釣りや食用目的で西欧に持ち込まれ爆発的に増殖。口の中には小さな歯がびっしり並び、魚類や甲殻類のほかネズミや水鳥まで食べる。またドイツでは10代の少女が足首を噛まれたという事例も報告されている。
ちなみに世界に生息するナマズは2800種類以上。日本では琵琶湖に生息するビワコオオナマズが最も大きく、滋賀県立琵琶湖博物館によれば1.2mのものが発見されている。
※週刊ポスト2015年3月20日号