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安い優待銘柄が増加の可能性 最低投資額下げるトレンド登場

 株式投資の楽しみの一つが「株主優待」。企業から様々な商品が届き、時にはそれだけでほとんどの生活をまかなってしまう人もいるほどだ。一体初心者はどうやって始めればいいのか。

「安く買えると聞くと業績に不安を覚えるかもしれませんが、10万円以内で買える優良銘柄は少なからずあります」

 200以上の銘柄を保有する優待マニアのトレーダー・かんちさんはそういう。

「投資を始めたばかりの時は、一銘柄に大金を注ぎ込むのは避けたい。最低投資金額が低く、かつ経営基盤がしっかりした東急不動産ホールディングスのような企業を複数業種から探し、ポートフォリオを組むのが理想」(同前)

 安く買える銘柄でも、個人を振り向かせようと優待内容に工夫を凝らしている。300銘柄以上を保有する個人投資家・ようこりんさんが語る。

「自動車販売などを手がけるVTホールディングスは4万円台から買えるのに、優待に車検の1万円割引券があります。イレギュラーな出費の時に家計を助けてくれる生活者目線の優待だと思います」

 さらに今後「安く買える優待銘柄」は増える可能性が高い。個人に訴求するために単元株数を変更して最低投資額を下げるトレンドがあるのだ。飲食業界の優待銘柄として知られる居酒屋経営のコロワイド(東証1部・7616)は2014年4月に単元株数を500株から100株にした。優待券の贈呈は500株以上からのままだが、少しずつ買い増すことも可能になった。このトレンドを見逃さずに活かしたい。

※週刊ポスト2015年3月20日号

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