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「オヤジvs若者」他 ネットの意見の対立構造を雑誌で紐解く

広大なネット事情を“紙”にする試み

 ネット上には現実世界とは別の独自の文化があり、ネットならではの論争や暗黙のルールも存在する。大メディアでは安全保障や年金、医療などが日本の論点として語られるが、ネットの言論は次元を異にしている。そうしたネット事情を一冊にまとめたキュレーションマガジン『NEWSポストセブンマガジン』が、4月1日に発売された。

 例えばネットで論争となるのは、比較的身近な、しかし一筋縄では答えの出せない話題が多い。その中のひとつが「オヤジvs若者」のマナー論争である。

 これまでの世代間対立は、若者のマナー、言葉や服装の乱れなどを指摘する声が一般的だった。ところが最近、ネット上ではオヤジたちのマナーの悪さが指摘されるようになっているのだ。

 2014年7月、JR3社と日本民営鉄道協会が発表した「鉄道係員に対する暴力行為の件数・発生状況について」の数字を見ると、暴力行為の加害者は、20代以下が13.9%だったのに対して、50~60代を合わせると43.4%という結果だった。世代別人口比を考慮すればそれほど驚くべき結果ではないのだが、ネット上では〈知ってた〉〈また団塊か〉という書き込みが多数見受けられた。その反面、オヤジ世代を擁護する書き込みはほとんど目立たなかった。

 ネット世論を形成するコアユーザーは20~30代。彼らがネット上の「圧倒的強者」として、オヤジ叩きを行なっている様相が見て取れる。

 こうしたネット上の論争は、「オヤジvs若者」以外にも数多い。『NEWSポストセブンマガジン』では、この他にも「東京vs大阪」「リア充vs非リア」「ベビーカー論争」といったキーワードについて、ネット上の意見の対立構造を紐解いている。

 また同誌では、雑誌記事をネット向けに再編集して配信する『NEWSポストセブン』記事の中から、大きな反響のあったものを厳選。佳子さまフィーバーから、コンビニ戦争、学生の最新IT活用術まで、ひとつの記事がネットでどう広がり、どんな展開を見せたのか、ぶち抜きワイド25連発で大紹介している。ネットで人気の「まとめサイト」よろしく、ネットニュースを再編集して誌面に落とし込む新たな試みに注目だ。

 その他、「ネットで好かれる&嫌われる有名人ランキング」や、堀江貴文氏、勝間和代氏、片山さつき氏、キングコング西野亮廣氏らが総登場する「みんなのネットニュース事情」なども大特集している。『NEWSポストセブンマガジン』で、ネットの「リアル」を読み解いてみてはいかがだろうか。

※週刊ポスト2015年4月17日号

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