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2015.04.12 16:00  NEWSポストセブン

信州大学長の「スマホ談話」 大学教員が現実的に考えてみた

【スマホの電源を切れは正しい】

 ここで、大学生とスマホについて考えてみたいと思います。

 私の見解は、大学での学業においては、信州大学山沢学長が仰るとおり、スマホのスイッチを切る時間、少し距離を置く時間も必要だと思います。言うまでもなくスマホは便利です。ただ、大学における学びでは、書籍を広げて考え事をしたり、仲間と議論する時間も必要です。書籍は情報収集のツールだけではありません。考えるパートナーなのです。これに向き合い、考えることが重要なのです。研究・教育に熱心な先生は、安易な情報収集手段に走ることを危惧していると言えるでしょう。

 ただ、学生がこれだけスマホ依存になってしまうという現実は、単に「けしからん」というだけではなく、直視すべきです。そこには、想像をこえた利便性や、中毒性があります。ここも理解しておきたいところです。

【講義中のスマホをどうすれば良いかという問題】

 大学教員の現実的な悩みを話しましょう。それは、講義中のスマホをどうするかという問題です。これは、禁止にするべきものなのでしょうか。答は簡単ではありません。

 先日、他大の教員との飲み会(私の就職お祝い会です)で話題になったのが、このスマホ問題です。私も含めて参加した教員の間で出たのは「講義中の私語はNG。だが、居眠りとスマホいじりは容認」という結論でした。判断基準はこうです。私語は他の学生に迷惑がかかります。ただ、居眠りとスマホいじりに関しては、そこに走らないような面白い、中身のある講義をしろよ、と。これは教員の自己責任ではないかと思うのです。

 講義中のスマホは、必ずしも悪だと言えない部分があります。というのも、関連したキーワードをその場ですぐに調べるなどの点において有効だからです。

 最近の大学の教室ではWi-Fiが飛んでおり、学生はPCやタブレットをつなぎ、その場で調べつつ、メモもこれでとります。企業の会議もそうなってきていますね。この利便性も否定してはいけないと思うのです。

 今回の信州大学の学長スピーチとその広がり方は、大学の現実を考える上でもメディア・リテラシーを考える上でも良い教材だと思いました。一大学教員としては、スマホの中毒性に負けないような、意味のある講義をする、良い教科書となる本を書くと改めて決意した次第です。はい。皆さんはどう思いましたか?

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