芸能

TV局ベテランP 最近制作費減りキックバック持ちかけられぬ

 日本テレビ・上重聡アナウンサー(34)がスポンサー関係者から多額の利益供与を受けていた問題は、日テレ内部のみならず、テレビ業界を震撼させた。だが、こうした話題はアナウンサーに限った話なのか。そこで、テレビ関係者を集めて緊急座談会を実施した。出席したのは某キー局の40代の男性ベテランプロデューサー・A氏と、同じく40代男性アナウンサー・B氏、そして30代の制作会社男性スタッフ・C氏だ。

アナB:上重アナの件でアナウンサーに注目が集まりましたが、プロデューサーのほうがやりたい放題じゃないですか。

制作C:それは間違いないですね。ウチの会社だって、毎年、プロデューサーさんに贈るお中元や歳暮の予算がバカにならない。番組や会社宛に贈るのとは別に自宅に贈る“裏歳暮”もありますから。

アナB:力のあるプロデューサーになると、“お礼”といって芸能プロから数十万円単位の商品券をもらうってチラホラ聞く。あるホストクラブの特集で、懇意の店を取り上げてキックバックをもらっていたなんて人も知ってる。Aさんだって、オイシイ思いをしてるんじゃないの?

プロA:ん? いやいや、そんなのほとんどない……と思うよ。キックバックの問題は昔からいわれてるけど、最近は制作費が減ってきているから、キックバックを持ちかけようもない(苦笑)。

〈本誌は2006年、テレビ朝日の名物チーフプロデューサーが制作会社から多額のキックバックを受け取り、国税局の調査を受けたことを報じ、そのチーフプロデューサーは後に懲戒免職となった。

 それ以前にも、NHK『紅白歌合戦』のチーフプロデューサーが1998年から2001年にかけて、約6200万円の番組制作費をだまし取ったとして詐欺罪に問われた事件や、名物プロデューサーとして鳴らしたTBS社員(当時)が、東京国税局に約7000万円の所得隠しを指摘され、社内調査の末に「業者から金銭を受け取った可能性がある」として諭旨解雇処分を受けたケースなどがある。カネにまつわるテレビマンの不祥事は枚挙に暇がない〉

アナB:10年くらい前までは制作会社が番組プロデューサーにクラブ接待はもちろん、高級外車や別荘までプレゼントした、自宅をリフォームしてあげたなんて話もあったけど、最近はそこまで露骨なケースは聞かないね。

制作C:だけど、プロデューサーの接待や付け届けはやってますよ。現に私たちが。

プロA:芸能プロから銀座や六本木の高級クラブで接待を受けることは今でも普通にある。“ロケの下見”と称した韓国旅行や、川崎・堀之内のソープランドにハイヤーで送迎してもらったことがある(笑い)。

※週刊ポスト2015年4月24日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
「パー子さんがいきなりドアをドンドンと…」“命からがら逃げてきた”林家ペー&パー子夫妻の隣人が明かす“緊迫の火災現場”「パー子さんはペーさんと救急車で運ばれた」
NEWSポストセブン
豊昇龍
5連勝した豊昇龍の横綱土俵入りに異変 三つ揃いの化粧まわしで太刀持ち・平戸海だけ揃っていなかった 「ゲン担ぎの世界だけにその日の結果が心配だった」と関係者
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト
韓国アイドルグループ・aespaのメンバー、WINTERのボディーガードが話題に(時事通信フォト)
《NYファッションショーが騒然》aespa・ウィンターの後ろにピッタリ…ボディーガードと誤解された“ハリウッド俳優風のオトコ”の「正体」
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
NEWSポストセブン