『LEE』で特集された川口さんの私服姿のひとつ
ライターが上手く書いた洋服の説明より、いいことを言わなきゃいけない立場ではない普通の人による本当の感想の方が響いており、信憑性もあることも理由のようだ。
SNS上でユニクロを着ている女性を「ユニ女」、ZARAを着ている女性を「ザラ女」と呼ぶが、企業側も彼女たちのコーディネート画像をうまく使ってPRしている。例えばインスタグラムのユニクロ銀座店のアカウントは、“素敵なコーデの人を見つけました”と画像をピックアップして紹介している。
「以前、やはり人気の一般の方がインスタでZARAを着てアップしたらすごい反響で、○○さんのこれが欲しいという人がお店に押しかけて、全店舗で完売になってしまったんです。その人が着ると売れるとわかると、企業も芸能人ではなく一般の人に紹介してもらう傾向になっていますよ」
忙しい芸能人と違い、一般の人なら時間もあるからきれいに見えるようにこだわって撮ることも、たくさん投稿することもできる。一般の人が買った商品からのほうが受けると知り、タレントよりも一般人発のPRにシフトしているようだ。川口さんはこんな言い方をした。
「昔はおしゃれを真似したい有名人がいたけれど、今の時代はなくなってしまったのかもという悲しい気持ちもあります。前に梨花さんが紹介したリュックがばか売れして買えなくなってしまう現象もあったほど。でも今は、20、30代でみんなが口を揃えて“素敵”“真似したい”というファッションアイコンが前ほどいないですよね。だから身近で素敵に見える人を見つけて参考にしているのかな。それが一般人に降りてきた背景という気がします」