もしもフジテレビが良かった頃の『スーパーニュース』のデータ=F2(35~49才の女性)に人気がある安藤優子…を信じているならば、安藤さんには、もっともっと外に出てもらうべきではないだろうか。『~グッディ』がスタートする前、意気込みを聞かれた安藤さんは、自分でも取材に出たいと意気込んでいたし…。

 私は常々、安藤優子がもっとも輝くのはヘリ中継だと思っている。パンツ姿でヘリコプターに乗り、尋常ではない緊張感の中、リポートをする安藤さんは本当にかっこよく、これが真似できる女性キャスターや女子アナもいない、安藤優子だけの“芸当”だったのだ。

 また、海外に出れば、上から目線も生活感のなさも、とやかく言われることはないだろう。御本人も、本当はスタジオに居るより外に居るほうが性に合っていると思われる。

 その安藤さんが『第68回カンヌ国際映画祭』のため、南フランス・カンヌに飛んでいる。やはりイキイキしているし、いま、日本のアラ還女性にはほとんどいない、キャリア風ショートカットと、派手な色のアウターで外=しかも海外でマイクを握っている安藤さんは久々に輝いていらっしゃる。

 実は私は、いまから35年前、あるラジオ番組のオーディション会場で彼女に会っている。TBSラジオのキャスタードライバー時代、知り合いのディレクターが担当する新番組のオーディションの手伝いに担ぎ出された際、安藤さんが受けに来ていたのだ。

 スタジオのサブに並べられた椅子に足を組んで座り、見ず知らずの応募者たちにズケズケと話しかけていた安藤さんは、誰よりも目立っていて、ファッションも派手で、華やかなオーラを放ち、私よりもずっと年上に見えた(実際には私のほうが一つ上)。

 どこから見ても“タダモノ”ではなかった安藤さんだったが、牧歌的な旅番組の進行役を求めていたディレクターが選んだのは、別の女性だった。

 そのディレクターの判断は正しかったと思う。なんてったって、安藤さんは外に出て、それが海外だったり、空中だったりするほうが輝く人なのだから。

 残念ながらテレビ番組、特に生ワイド番組では、スタジオMCが偉く(ギャラも高く)、外回りのリポーターはどんなに実力があり、人気が高くても番組内での地位は低い。でも、喋り手には、スタジオで力が発揮できる人と、外回りで輝く二つのタイプがいるのは事実。実は安藤優子という人は後者なのである。

『直撃LIVE グッディ』に鉱脈があるとするならば、それは安藤優子をスタジオからもっともっと外に出すことではないだろうか。60代目前の彼女がイキイキと外回りをやれるチャンスには時間的にも限りがある。

 安藤優子さん、早く、もっと外へ…と願わずにはいられない。

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