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橋田壽賀子 友人と旅するがベタベタした関係は不要だと語る

 5月10日、第23回橋田賞の授賞式に出席した橋田壽賀子さん(90才)。スピーチでは「私に朝(ドラ)書かせていただけないですよね?」と、意欲満々だった。

 この日は橋田さんの誕生日。「卒寿」を迎えてなおますます元気な理由を、語ってくれた。

「私の元気の源は旅なんです。ずっと1人で脚本を書いていますから、旅に出るのが楽しみで仕方がないんですね。旅に行けると思うから書けるし、行ったらまた書きたくなる。それに仕事で嫌なことがあっても、旅に出ると全部忘れちゃう」

 そう言って笑う橋田さんは先日、初めて旅のエッセイ集『旅といっしょに生きてきた』(祥伝社刊)を出版。年末は100日間かけて南極旅行に船で出かける予定だ。

 20代のころから旅行が好きで、ユースホステルを泊まり歩き、1年の200日を海外で過ごしたこともある。最近はクルーズ船の旅行がお気に入りだ。

「旅はいちばん私の好奇心を満たしてくれます。何より人との出会いが大きな魅力ですね。仕事では出会えないような人たちがいる。その人たちと話していると、ものすごく新しい発見があるんです」

 数々の旅を通じて気の合う友人がたくさんできたが、日常生活でのつきあいはほとんどない。

「その時々のお互いの気分で、“また旅行行く?”とか“あの船に乗る?”とか言って、その時に会う程度です。旅好きの人にはどこか共通点があって、すごくアッサリした関係なんです」

 橋田さんは、旅先で出会った友人だけでなく、普段の交友関係でも、家庭や仕事などプライベートな話に踏み込まないのが信条だ。女性は結婚して家庭に入ると、ママ友などつきあいが義務みたいになりがち。橋田さんは適度な距離感で友人とつきあうことをすすめる。

「毎日毎日電話するとか、しょっちゅう一緒にご飯を食べに行くとか。変にプライベートに深入りして関係がこじれたら、もったいない。ベタベタする関係の友達はいりません」

※女性セブン2015年6月4日

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