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フジテレビが断行した1000人異動 今年はさらに大きな人事も

苦境にあえぐフジテレビに打つ手はあるか

 フジテレビの亀山千広社長(58)は昨年6月、全社員の3分の2を配置転換する「1000人大異動」を断行した。

『新堂本兄弟』など音楽番組の敏腕プロデューサーだったきくち伸氏が総合開発局に、『あっぱれさんま大先生』のプロデューサーで「さんまの右腕」と讃えられた加茂裕治氏は「湾岸スタジオビル」の所長へと異例の配置換えをしたが、今年はさらに大きな人事がありそうだ。

 社員を驚かせたのが、港浩一常務取締役の退任だ。港氏といえば、『とんねるずのみなさんのおかげでした』(木・夜9時~)の初代プロデューサーで、数々のバラエティ番組を手掛けて一時代を築いたバラエティ部門の重鎮。超大物の転出だけに現場は戦々恐々だ。

「港さんの転出先はフジの子会社である共同テレビ社長といわれています。現場では、“視聴率の割にギャラが高いとんねるず切りが目的か”と勘ぐる人もいます」(フジテレビベテラン局員)

 フジテレビは「港浩一のフジテレビ役員退任内定以外は広報発表しておりません」(広報部)と回答した。人事や番組をイジればイジるほど窮地に陥っていく感のあるフジ。某ベテラン社員は、

「長期的なビジョンがあるならいいが、内側の人間から見ても“行きあたりばったり”としか思えない。若手を育てられる人間も少なくなっているし、いい意味での“イケイケ感”がどんどんなくなっている」

 と眉をひそめる。

※週刊ポスト2015年6月5日号

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