どんな女性がいるのか女将に問うと、
「約30人のうち、ほとんどがタイ人で日本人は3人くらい。フルは近所のスナックで女の子と一緒に飲んで仲良くなってから部屋に行くんですけど、ハーフだと会っていきなり(セックス)という感じになりますからねぇ……」
と説明した。女将によればほとんどの客がフルを選ぶというが、複数の女性との出会いを優先した男性はハーフを選択し、タイ人の女性を希望した。
夕食後に2万円を女将に支払うと、数軒隣へ案内された。数戸の部屋がある2階建ての建物で、部屋のドアを開けると30代後半に見えるタイ人女性が待っていた。ワンルームで、テーブルやテレビの他は一組の布団が敷いてあるだけ。壁にはタイ国王の肖像画が掲げられており、その部屋で生活しながら客をとっているようだった。
女性は片言の日本語で男性にこう話した。
「この島に遊びに来るお客さんは60歳以上の人がほとんど。みんなお酒を飲んで部屋に来るので、布団の中でイチャイチャするうちに寝てしまう。だからとってもラク(笑い)。でも中には乱暴に扱う人もいるから怖い思いをすることもある」
日々の出来事については饒舌に語ったが、家族構成や島で働くきっかけを尋ねると女性は言葉を濁した。
※週刊ポスト2015年6月26日号