このフェイスブックの担当者は全て係長で、全員、店長経験者である。係長として、複数の店舗の責任者となる。一般社員-店長-係長という「富士そばステップ」があるようだ。
さらにその担当係長たちは、実は違う会社の人たちなのである。富士そばには中核の「ダイタンホールディングズ株式会社」の傘下に「ダイタンフード株式会社」「池袋ダイタンフード株式会社」など、7つのグループ企業がある。富士そば店舗の運営が基本であることに変わりは無い。だいたい20店舗程度まとまると、まとめて運営会社を立ち上げるとか。エリアごとに担当会社が分かれているわけではなく、たとえば渋谷でも池袋でも、同じ富士そばでも担当会社が違うことがある。
「各会社同士で競争心をもってもらうことと、会社が増えるとポストも増えるので、働いている人のやり甲斐にもつながります」(顧問の川村さん)
フェイスブックのコンテンツ制作は、その運営会社が毎日日替わりで担当している。これは競争心をもってもらうというより、
「担当者の個性で堅いネタ・柔らかいネタという好みが違うので、毎日日替わりで代わることはバラエテイ豊かな記事作りにつながっていると思います」(担当者Bさん)
最初はどの担当者もおっかなびっくりで始めたが、
「富士そばは店のある地域でしか営業経験がありませんでした。それがネットで富士そばがない地域にも話題が提供できます。それが面白い」(担当者Dさん)
広報的価値と社内の活性化にもつながっている。