国内

《ブローカーが証言》中国人らが日本の不動産取得でもくろむ乱暴な開発計画 「日本の役人は言うだけで実力行使はしないと聞いている」

蝦夷富士という名前もある羊蹄山(イメージ)

蝦夷富士とも呼ばれる羊蹄山(イメージ)

 警察や軍関係、暴力団組織などの内部事情に詳しい人物、通称・ブラックテリア氏が、関係者の証言から得た驚くべき真実を明かすシリーズ。今回は、中国人らが欲しがる日本の不動産について。

 * * *
 都内のある不動産ブローカーの元に、今年の春、一本の電話が入った。電話の主は香港在住の中国人。通訳を介して伝えられたのは、パウダースキーで有名なスキー場近くの山林物件を探してほしいという希望だ。簡単な中国語なら話せるというブローカーのもとには、客だった中国人から紹介されたという他の中国人からの問い合わせがよくくるという。

ブローカーによると、中国人らが希望する物件は傾向が似ているらしい。

「パウダースノーのスキー場といえば有名なのは北海道のニセコ周辺。だが、リゾートマンションや別荘でも出てくる物件はごくわずかで、高値が続く地域だ。ここでは蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山のふもと、倶知安町で大規模な無許可の森林伐採が問題になったばかり。羊蹄山の景観が見るからに変わってしまった。3.9ヘクタールもの森林を勝手に伐採し、道を切り開いて建物を建てようとしていた。建築主は中国系の人物だったようだ。北海道が森林法などに基づき工事の停止を勧告したこともあり、その話は断った」

 山林を買ってどうするつもりなのかとブローカーが聞くと、電話の主は「民泊用の別荘をいくつか建てたい。できればそれに温泉が出るところがいい」と答えたという。ブローカーが「温泉地の土地を買ったからといって、勝手に温泉は掘れない。許可が必要だと伝えると電話の向こうから”問題ない”という声がした。”そんなのは掘った後でいい”ってね。掘削して問題になったら、申請すればいいぐらいに軽く考えていたようだ。問題になれば、こっちにもとばっちりがくる。紹介できる物件はないと電話を切った」という。

日本の役人は建てた物を勝手に壊さない

 中国系外国人に長野県や山梨県のリゾート地に近い山林物件を紹介したことのあるという不動産業者は、「コロナ前は富裕層向けの豪華なホテルか別荘地の開発という客が多かったが、ここ数年は民泊の建設をしたいという客が増えてきた。ネットで問い合わせてくる客の中には、建築基準法や森林法など日本の法律には無頓着な者もいる」。

関連記事

トピックス

上原多香子の近影が友人らのSNSで投稿されていた(写真は本人のSNSより)
《茶髪で缶ビールを片手に》42歳となった上原多香子、沖縄移住から3年“活動休止状態”の現在「事務所のHPから個人のプロフィールは消えて…」
NEWSポストセブン
ラオス語を学習される愛子さま(2025年11月10日、写真/宮内庁提供)
《愛子さまご愛用の「レトロ可愛い」文房具が爆売れ》お誕生日で“やわらかピンク”ペンをお持ちに…「売り切れで買えない!」にメーカーが回答「出荷数は通常月の約10倍」
NEWSポストセブン
王子から被害を受けたジュフリー氏、若き日のアンドルー王子(時事通信フォト)
《10代少女らが被害に遭った“悪魔の館”写真公開》トランプ政権を悩ませる「エプスタイン事件」という亡霊と“黒い手帳”
NEWSポストセブン
「性的欲求を抑えられなかった」などと供述している団体職員・林信彦容疑者(53)
《保育園で女児に性的暴行疑い》〈(園児から)電話番号付きのチョコレートをもらった〉林信彦容疑者(53)が過去にしていた”ある発言”
NEWSポストセブン
『見えない死神』を上梓した東えりかさん(撮影:野崎慧嗣)
〈あなたの夫は、余命数週間〉原発不明がんで夫を亡くした書評家・東えりかさんが直面した「原因がわからない病」との闘い
NEWSポストセブン
テレ朝本社(共同通信社)
《テレビ朝日本社から転落》規制線とブルーシートで覆われた現場…テレ朝社員は「屋上には天気予報コーナーのスタッフらがいた時間帯だった」
NEWSポストセブン
62歳の誕生日を迎えられた皇后雅子さま(2025年12月3日、写真/宮内庁提供)
《愛子さまのラオスご訪問に「感謝いたします」》皇后雅子さま、62歳に ”お気に入りカラー”ライトブルーのセットアップで天皇陛下とリンクコーデ
NEWSポストセブン
竹内結子さんと中村獅童
《竹内結子さんとの愛息が20歳に…》再婚の中村獅童が家族揃ってテレビに出演、明かしていた揺れる胸中 “子どもたちにゆくゆくは説明したい”との思い
NEWSポストセブン
日本初の女性総理である高市早苗首相(AFP=時事)
《初出馬では“ミニスカ禁止”》高市早苗首相、「女を武器にしている」「体を売っても選挙に出たいか」批判を受けてもこだわった“自分流の華やかファッション”
NEWSポストセブン
「一般企業のスカウトマン」もトライアウトを受ける選手たちに熱視線
《ソニー生命、プルデンシャル生命も》プロ野球トライアウト会場に駆けつけた「一般企業のスカウトマン」 “戦力外選手”に声をかける理由
週刊ポスト
前橋市議会で退職が認められ、報道陣の取材に応じる小川晶市長(時事通信フォト)
《前橋・ラブホ通い詰め問題》「これは小川晶前市長の遺言」市幹部男性X氏が停職6か月で依願退職へ、市長選へ向け自民に危機感「いまも想像以上に小川さん支持が強い」
NEWSポストセブン
割れた窓ガラス
「『ドン!』といきなり大きく速い揺れ」「3.11より怖かった」青森震度6強でドンキは休業・ツリー散乱・バリバリに割れたガラス…取材班が見た「現地のリアル」【青森県東方沖地震】
NEWSポストセブン