◆菅野
・阿部 1.15(5試合、3勝2敗)
・小林 1.59(5試合、3勝2敗)
・相川 3.86(1試合、0勝1敗)
◆高木
・阿部 1.63(5試合、3勝1敗)
・小林 2.96(4試合、2勝1敗)
・相川 3.10(3試合、1勝2敗)
菅野と小林は同年齢で、大学時代から全日本でバッテリーを組んだ経験がある。菅野は日頃から「小林とはやりやすい」と公言しており、信頼関係が強い。今年ブレイクした高木も小林と同い年だ。
1980年代に巨人の不動の正捕手だった山倉和博氏はこう語る。
「正捕手に最も必要なのは信頼です。扇の要としてチーム全体から信頼を得る必要があるが、中でも投手から信頼を得ることは大事です。そのためには日頃のコミュニケーションが不可欠で、特に先輩投手との距離を縮めるために、僕は現役時代、キャンプや遠征先では“部屋廻り”といって、先輩の部屋に入り浸っていました」
木俣氏も頷く。
「以前、小林はコミュニケーションが下手だと雑誌に叩かれていたけど、まだ新人だからね。どんな捕手でも3年はかかる。そのためにも一軍に帯同させるべきだと僕は思います」
まだこれから、とはいうものの、すでに活躍している同級生投手ならコミュニケーションも取りやすい。チームの勝ち頭たちと距離の近い小林の「長所」である。
※週刊ポスト2015年7月10日号