5月、「スターバックスコーヒー シャミネ鳥取店」がオープン。全国で唯一「スタバ」がなかった鳥取では「スタバはないけどスナバはあります」と平井伸治県知事が「自虐PR」したが、それも解消された。でも、実はどの県にだって恥ずかしい自虐ネタはあるんです。
【茨城県】〈本当は魅力あっけど、伝える地元テレビ局がねぇんだっぺ〉
都道府県別魅力度ランキング(2014年・ブランド総合研究所発表)で、2年連続5度目の最下位。茨城県民は憤慨する。
「海産物豊富で都心へのアクセスもいい。こんなに住みやすいところはない。県は農業生産額が全国2位などとアピールしているが、県外まで声は届かない。そもそも地元の民放テレビ局すら存在しないのが痛い」(30代会社員)
県のPR活動のスローガンは「なめんなよ? いばらき県」だが、県外からは「イバラキってイバラギのこと?」といわれてしまう。
【栃木県】〈ピアノ所有数1位のお坊ちゃん県なのに、アイツらのせいでヤンキーと思われて……〉
データでは栃木県はなかなかリッチだ。世帯主の勤め先収入、住宅の敷地面積、預貯金残高も全国トップクラス。特にピアノ所有数量は1000世帯あたり354台で1位だ(総務省統計局の2008年資料より)。
「広い家には大体ピアノが置いてある。ピアノを習っている子供も多い。だけど悲しいかな、『ヤンキーが多い田舎』のイメージが払拭できない」(30代男性)
栃木出身・U字工事の「地元のヤンキー漫才」の影響が大きいのかも。
【群馬県】〈世界で3つだけの「ハーゲンダッツ工場」がある!〉
お洒落なスポットはさしてない群馬県だが、県民のプライドを満たしているのが、世界に3か所しかない高級アイス「ハーゲンダッツ」の製造工場が高崎市にあるという事実。県民によれば、「恥ずかしいと思いながらもつい自慢してしまう」(30代女性)とか。
※週刊ポスト2015年7月17・24日号