特にメリットがあるのは先に打ったプレーヤーのラインを参考にできるグリーンだ。1人がミスしたとしても、もう1人がカバーできるのでスコアはまとまりやすく、普段は90台のプレーヤー同士でも70台が出ることは珍しくない。ミスを恐れずに思い切った攻め方をすることができ、風の影響や番手を参考にできることも魅力である。
もちろん競技の中では“苦手”を補い合えることもメリットだ。ドライバーやアプローチなど、それぞれのショットの得手不得手だけでなく、年齢や性別、体格によるハンディをお互いにカバーできる。
6月23日に行なわれたRSカップ第1回大会(千葉・鶴舞カントリー倶楽部)では、祖父と孫のコンビが出場した。東京都に住む清水教男さん(65)と孫の清水蔵之介君(10)だ。
「(ダブルスは)初めてだったけど面白かったです。ただお爺ちゃんのパットがあまり参考にならなかった。失敗するからプレッシャーがかかりました。今日は僕の調子が悪かったからもう一度挑戦したいです」(蔵之介君)
「自分なりにはうまくいったほうだったのに、ラウンド中に“友達と出たらよかった”とクラ(蔵之介君)にいわれちゃいました(苦笑)。要求が厳しいので困っちゃいます。でも僕も初めての経験でしたけど面白いですね。グリーンの速さやラインなど、お互いに補えるところがいい。バーディ、イーグルまでスコアカードに並んだから最高です」(教男さん)
この夏、我が子や孫と協力しながら楽しむゴルフにチャレンジしてみては?
※週刊ポスト2015年7月17・24日号