「ダブルスゴルフ」がアマチュアゴルファーの間で注目を集めている。個人プレーとはひと味違う面白さを味わえる新たなプレースタイルで、ゴルフの楽しさがさらに広がるようだ。
「ジイジ、もうちょっと右じゃないかな」
「じゃあ、お爺ちゃんが先に打ってみるから、よく見て参考にしてくれよ」
究極の個人競技といわれるゴルフでは普段交わされることのないプレーヤー同士の「相談」が、グリーン上で行なわれる。その決断が成功すると、2人は笑顔でハイタッチ──2人1組でプレーするダブルスゴルフならではの光景だ。
ダブルスはプロゴルフトーナメントのプロアマ競技で広く採用されているほか、ダブルス部門を設置する大会も開催されている。
ゴルフメーカーのプロギア(PRGR)は今年から「PRGR RS CUP」を開催し、その中でアマチュアゴルファー2人がペアを組んで出場する「ダブルス競技部門」を設けた。
「ダブルスでは仲間と協力し合い、競技ゴルフとしての楽しみを体験していただくのが狙いです。大会を通じてゴルフが活性化し、一人でも多くのゴルファーが真剣に、そして笑顔でプレーしていただける場を作ることに少しでも貢献できればと考えました」(PRGRマーケティング部販売促進グループリーダー・山崎元裕氏)
ダブルスゴルフにはさまざまなルールがあるが、RSカップは2人1組のスクランブル方式で行なわれる。まず同チームの2人がそれぞれティショットを放ち、ベストボールを選ぶ。2打目は選んだボールの地点から2人がセカンドショットを打つ。それをパットまで繰り返してチームのストローク数を競う。