祐子:素敵な男性は年齢不詳ですよね。私の場合は、20代前半で初めて付き合った人も60代だったし、今も20代や30代には魅力を感じません。40代でも、まだちょっと若いな、って。

愛美:そうそう、30~40代よりも、いろいろ経験している60代の方が魅力的に見えたりするの。私もデパート勤務時代の上司の知り合いの彼と最初に出会ったのは夜だったので、軽い香水の香りと真っ白なパンツの若々しさが印象的で、めっちゃダンディなヤンジーだったんだけど、昼間は作業服を着ていて、その辺にいる普通のおじさん。そのギャップがいいの。

由樹:でね、さっきの話なんだけど、電話番号を渡されて肩を叩かれたとき、なぜか興奮しちゃった。主婦をしてるとドキドキする機会がないから、そこでスイッチが入っちゃったのかな。

祐子:ありますよね、「私、今スイッチ入ったな」って思う瞬間。絶対に忘れられないのは、当時63歳だった男性と、初めてデートしたときのこと。お寿司屋さんへ行って食事をして、それからバーに行って。

愛美:そういうお店での振る舞いって結構大事よね。年上はとにかくスマート。食べ物のこともお酒のこともよく知ってるし、お店の人にも小さな声で「ありがとう」と言ったりとか、とにかく心地よい。

由樹:お店の人とほどよく会話をして、雰囲気を和らげられる人ってポイント高い。しかも、そういう店をいくつか知っているとさすがって感心しちゃう。

愛美:同じ店ばっかりだとちょっとね。隠れ家的なところに連れて行ってもらえると、秘密を共有できたみたいで嬉しかったり。

由樹:高いお店じゃなくていいんだけど、私たちはいろいろと新しい経験をしたいから。

※週刊ポスト2015年7月31日号

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