投資情報会社・フィスコ(担当・小瀬正毅氏)が8月3日~8月7日のドル・円相場の見通しを解説する。
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今週のドル・円は、もみあいそうだ。米利上げ期待が強まりドル・円は上昇しやすい地合いとなりつつある。6月高値125円86銭が視野に入っているが、「黒田ライン」とみられている1ドル=125円を上抜けて上昇するか注目される。
124円台では思惑が交錯し、上値は重くなる見通し。日本銀行金融政策決定会合後の黒田東彦総裁による記者会見で、円安に関して言及されるか関心が集まる。
【日銀金融政策決定会合】(8月6-7日)
日本銀行の金融政策決定会合で現行政策の維持が予想されているが、会合後の黒田東彦総裁の記者会見が注目される。ドル・円が足元で124円台に浮上。外為市場では125円とみられる「黒田ライン」を意識している。米利上げ時期が始まれば、ドル高・円安が進行する見通しだが、円安に関する発言に関心が集まる。
【7月米雇用統計】(8月7日)
7日に発表される7月の米雇用統計で、失業率は横ばいの5.3%、非農業部門雇用者数は前月比+22.5万人(6月は+22.3万人)と予想されている。米利上げに関して最も重視される統計で、9月利上げなら、予想通りかそれ以上の雇用情勢の改善が求められる。低調なら利上げ時期の後ズレも意識される見通し。
8月3日-7日に発表予定の主要経済指標のポイントは次の通り。