高齢の親が住む実家は、賞味期限切れの食品や、使わない物の山に埋もれがちだが、お盆休みは実家の片づけの絶好のチャンス。たとえば、帰省の期間を3日間と設定し、その間を有効に使う片づけのスケジュールを『親の家の片付け 決定版』著者で、美しい暮らしの空間プロデューサーの安東英子さん(58才)が伝授する。
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今回の片づけ期間は3日間と短期間ですから、あれもこれも手をつけようとせず、「親にとって危険がなく、安心して生活できる家にすること」に的を絞って片づけます。
また、親に確認せず、あなたの勝手な判断で物を処分してしまうと、のちのち親から責められてしまう可能性が。
トラブルがないスムーズな片づけを行うには、帰省前から家族間で話し合いを。多少は難色を示されるかもしれませんが、帰省前にある程度は親に片づけることを納得してもらう必要があります。
親が元気なら、片づけの手順など、大まかな計画を一緒に立てます。きょうだいとも必ず連絡を取り合って、どのような片づけを行うか、何を処分する予定かなどの説明をしておけば、「あれがない」とか「指輪を隠したんじゃないか」などと、後からきょうだい間で揉めることも避けられます。
まずは家の中を安心して生活できる場所にしたいから片づけるのだというあなたの思いを伝え、「どこをどのように片づけるのか」と、目的から作業の手順まで、日付け別に紙に書いて整理すると、より具体的に、あなたはもちろん、まわりの家族もシミュレートできます。
以下が、安東さんが提案する、親の家の片づけタイムスケジュールだ。
【帰省前】
●親やきょうだいに片づけの許可をもらう。
●片づけの目標とスケジュールを考える。
●ゴミの処分法を調べて決めておく。
【1日目】
●自分が使っていた子供部屋に物が置きっぱなしなら、最初に処分を。
●ゴミの一時保管部屋として玄関に最も近い部屋を空にする。
●不用な大型家具は先に処分。
【2日目】
●親が手の届かない場所にしまい込んでいる物、捨てる判断がつかない物から整理を。
●上り下りができない2階を片づける。
●細かい物を仕分けして整理する。
【3日目】
●2日に仕分けした物を収納する。
●賞味期限がある物は日付けをわかりやすくする。
●各部屋の電球をとりかえる。
●親用に片づけノートを作成する。
【帰宅後】
●片づけノートを親に見てもらい、不用な物が増えないよう電話で話し合う。
※女性セブン2015年8月13日号