◆北信越・岐阜警戒ゾーン
奥羽山脈警戒ゾーン以上に異常変動点が集中し、首都圏・東海警戒ゾーンとともに「最警戒」に位置づけられるのがこの地域だ。
「昨年12月~今年2月にかけて異常変動が多く観測されている。6月にも異常変動が見られ、岐阜県南部にまで拡大している。さらに北陸の能登半島の先端では『水平方向の動き』で、周辺の地域と違う動きが見られます」
◆南海・東南海警戒ゾーン
「水平方向の動き」を見ると、四国南部、紀伊半島南部、志摩半島で周辺の地域と違う動きが見られる。
「その範囲が拡大しており、境目にゆがみが溜まっていると考えられます。7月13日の大分県南部地震で、ある程度エネルギーが放出された可能性はあるが、徳島県、高知県の足摺岬、宮崎県で顕著な沈降が見られるので、引き続き注意をしてください」
◆南西諸島警戒ゾーン
今年に入って、奄美大島近海から石垣島までで地震が多発している。
「6月28日~7月4日に奄美大島で一斉異常変動が見られた。沖縄本島も国頭で5.5cm、知念で4.2cm、糸満で4cmの異常変動が観測された。鹿児島南部でも異常変動が見られる。火山活動が活発な口永良部島などの影響が考えられますが、要注意です」
大震災は「すぐそこにある危機」だ。いたずらに怯えるのではなく、最新データを知り、備えておきたい。
■村井氏の予測は毎週水曜日発行のメルマガ『週刊MEGA地震予測』(月額216円)で確認できる。詳しくはhttp://www.jesea.co.jp/
※週刊ポスト2015年8月21・28日号