ビジネス

スマホからその場で印刷できる超小型「携帯プリンター」が人気

スマホから直接印刷できる超小型プリンタ

 いまや写真を撮るならスマートフォンという人が多いだろう。スマホのカメラを利用している15~39歳の男女に保存している写真枚数を聞いたところ、平均で976枚、最も多い15~19歳女性では平均1715枚にのぼっていた(MMD研究所調べ)。これらの写真を友人・知人と共有するときはLINEやFacebookなどのSNSが利用される一方で、スマホからカードサイズの紙に印刷できる携帯プリンターが10~20代中心に関心を集めている。

 ガールズアワード2015にスマホ専用の携帯プリンター「pomini(ポミニ)」の体験ブースを出展したGK株式会社の牧野俊介さんは、プリクラとチェキをあわせたような写真が出来上がる様子を見た若い女性たちから、次々と「かわいい!」と声が上がるのに驚かされたという。

「近くに無料で商品を配布していたところもあったのですが、うちのほうにより多くの皆さんがいらしてくださり、反響の大きさに驚かされました。販売前には、写真をSNSで共有するのが当たり前の時代に、印刷することへのニーズがどれだけあるのかという懐疑的な見方もありました。

 でもチェキが好調を維持していますし、アプリで修正やデコレーションできるスマホで撮った写真を記念にプリントしたい気持ちがあるんですね」

 女性たちが「かわいい!」と声を上げた写真は、専用アプリをダウンロードし、pomini本体とスマホをBluetooth接続することで印刷できるようになる。専用アプリの印刷ボタンを押すと、専用紙に熱が加えられてプリントが始まり25秒で出来上がる。感熱方式なので、インクもリボンも必要ない。

 専用紙はシールになっているので、好きな場所とレイアウトで貼ることが可能だ。量販店や通販などで購入できるpominiの販売価格は本体と専用紙あわせて2万円弱だ。

 スマホで撮影した写真を名刺サイズのシールタイプの専用紙に印刷するだけでなく、QRコードなどで音声やURLを写真に記録できるのもpominiの特徴。専用アプリで録音されたメッセージを、アプリ経由で読み取ることで再生できる。本体は186グラムと小型で、172グラムのiPhone6Plusとあまり変わらないため携帯しやすい。実際にどのような場面で利用されているのか。

「結婚式場で音声メッセージ付きの写真を寄せ書き代わりに作成するサービスが始まっていて好評だと聞いています。秋葉原のメイド喫茶でもサービスのひとつに加えられていたり、メッセージ付きカードとしてイベントで販売されているそうです。私自身は、離れて暮らす親に孫の音声メッセージ付きの写真を渡して、楽しんでもらっています」(前出・牧野さん)

関連記事

トピックス

“激太り”していた水原一平被告(AFLO/backgrid)
《またしても出頭延期》水原一平被告、気になる“妻の居場所”  昨年8月には“まさかのツーショット”も…「子どもを持ち、小さな式を挙げたい」吐露していた思い
NEWSポストセブン
露出を増やしつつある沢尻エリカ(時事通信フォト)
《過激な作品において魅力的な存在》沢尻エリカ、“半裸写真”公開で見えた映像作品復帰への道筋
週刊ポスト
初めて万博を視察された愛子さま(2025年5月9日、撮影/JMPA)
《万博ご視察ファッション》愛子さま、雅子さまの“万博コーデ”を思わせるブルーグレーのパンツスタイル
NEWSポストセブン
憔悴した様子の永野芽郁
《憔悴の近影》永野芽郁、頬がこけ、目元を腫らして…移動時には“厳戒態勢”「事務所車までダッシュ」【田中圭との不倫報道】
NEWSポストセブン
尹錫悦前大統領(左)の夫人・金建希氏に贈賄疑惑(時事通信フォト)
旧統一教会幹部が韓国前大統領夫人に“高級ダイヤ贈賄”疑惑 教会が推進するカンボジア事業への支援が目的か 注目される韓国政界と教会との蜜月
週刊ポスト
現行犯逮捕された戸田容疑者と、血痕が残っていた犯行直後の現場(左・時事通信社)
【東大前駅・無差別殺人未遂】「この辺りはみんなエリート。ご近所の親は大学教授、子供は旧帝大…」“教育虐待”訴える戸田佳孝容疑者(43)が育った“インテリ住宅街”
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
【エッセイ連載再開】元フジテレビアナ・渡邊渚さんが綴る近況「目に見えない恐怖と戦う日々」「夢と現実の区別がつかなくなる」
NEWSポストセブン
『続・続・最後から二番目の恋』が放送中
ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』も大好評 いつまでのその言動に注目が集まる小泉今日子のカッコよさ
女性セブン
田中圭
《田中圭が永野芽郁を招き入れた“別宅”》奥さんや子どもに迷惑かけられない…深酒後は元タレント妻に配慮して自宅回避の“家庭事情”
NEWSポストセブン
ニセコアンヌプリは世界的なスキー場のある山としても知られている(時事通信フォト)
《じわじわ広がる中国バブル崩壊》建設費用踏み倒し、訪日観光客大量キャンセルに「泣くしかない」人たち「日本の話なんかどうでもいいと言われて唖然とした」
NEWSポストセブン
北海道札幌市にある建設会社「花井組」SNSでは社長が従業員に暴力を振るう動画が拡散されている(HPより、現在は削除済み)
《暴力動画拡散の花井組》 上半身裸で入れ墨を見せつけ、アウトロー漫画のLINEスタンプ…元従業員が明かした「ヤクザに強烈な憧れがある」 加害社長の素顔
NEWSポストセブン
趣里と父親である水谷豊
《趣里が結婚発表へ》父の水谷豊は“一切干渉しない”スタンス、愛情溢れる娘と設立した「新会社」の存在
NEWSポストセブン