しかし、そういう人ほど洗脳されると、考える能力はあっても、悪いと気づいたことでも軌道修正できず、実行へと突き進んでしまうのです。
若い頃にやんちゃしていた人は手を出してはまずいことをよく知っているので、このようなことに洗脳されにくいもの。知らない優等生ほど、洗脳されやすいのです。
このタイプはコミュニケーション能力があまり高くなく、社交的ではない。つまり、取っつきにくい人が多い。たぶん、高校時代の和恵さんも友達は少なかったでしょうし、敦美さんもそれほどつきあいはなかったはずです。
このように自分に興味のなかったはずの人が、いきなり話しかけてくるのを「うれしい」と思い、そこから取り込まれていく人もいます。しかも勧誘する方はよかれと思っているから、質が悪いのです。
普通の布教なら「この宗教を信じると、こんなにいいことがありますよ」となりますが、このタイプの人は、「信じないと不幸が起こる」と脅しが絡んできます。こうなったら、きっぱりとつきあいを断つことです。それでもしつこいようなら、警察への相談も視野に入れましょう。
人は正気でいるときは、このような言葉に耳をかしませんが、不幸が重なり、弱気になっていると、「それで救われるのなら」と考えてしまうことも。もちろん、本来、信仰や勧められた物を買うのは、悪くはないのです。要はそれが詐欺に該当したり、脅しが入るなど、悪意に満ちた犯罪として成立していないかどうかが線引きになるのです。
「あなたも同じことをやりなさい」という話になっていった場合は、疑ってかかった方がいいでしょう。
※女性セブン2015年9月17日号