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久々再会の友人に絵画を売りつけられたら 警察相談も視野に

 フジテレビ系『全力!脱力タイムズ』などに出演中の、東京未来大学・こども心理学部部長の出口保行さんへのお悩み相談コーナー。今回は長らく会っていない同級生からの脅しに近い物品販売に関する相談です。

【相談】
 高校卒業以来会っていなかった、同級生の和恵から突然電話がありました。久々に会おうという話になったのですが、不気味な絵画を勧められました。購入を断ると、「家族に災いが起こる」と、物騒なことを言い、しつこく連絡をしてきます。それほど仲がよかったわけではないのに、どうしたらいいの?(兵庫・敦美・43才)

【解説】
 高校卒業後、音信不通だった同級生から連絡がきたら、懐かしさも手伝って、とりあえず会ってみようと思いますよね。それが悩みの種になるなんて、誰が想像できるでしょうか。和恵さんはいわゆる何か新興宗教的なものに“洗脳”されているのでしょう。

 ところでこの“洗脳”という言葉、実は心理学で厳密な定義はありません。一般的に使われている“洗脳された人”とは、悪いと気づいたことでも軌道修正する能力が低いタイプと、揺るぎない思いを持った思想家タイプの両方を指すことが多いようです。

 前者は強烈な力にただただ従おうとし、後者は強烈な自己の意志を持っている。つまり、心理学的にみるとまったく違うタイプを、どちらも“洗脳された人”と呼んでいるのです。

 後者の思想家タイプは自らの信念を世間に広めたり、理想を実現するためなら手段を厭わず、つまりそれがテロなどの重犯罪につながることがあります。

 でも、どちらかというと、私たちの周りに多くてトラブルを巻き起こしやすいのは、前者の思考の軌道修正能力が低いタイプ。この手の人は価値観を強要してくるうえ、相手を支配して自分の都合のいいように利用しようとまで考えます。本来は、頭がよかったり、理屈っぽいといわれるくらい、しっかり思考できる人なのも特徴です。

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