国内

69才に相当のプレイボーイパンダ 世界で10指に入る子作り上手

 ファッションプロデューサーの植松晃士氏が正しいオバサンの生き方を論じる等コーナー。今回は、パンダの懐妊事情を語ります。

 * * *
 皆さま、ご機嫌よう。9月に入ったというのに、お暑うございます。今回は上野のパンダの話題から。3年ほど前、上野動物園で生まれたパンダの赤ちゃんが生後6日で死んでしまうという悲しいニュースがありました。

 その後はお見合いもうまくいかなかったようで、いよいよこの秋は本格的に人工授精を試みるそうです。

 このニュースを聞いて私が真っ先に思い浮かべたのは、和歌山県のアドベンチャーワールドのパンダ・永明(えいめい・以下「永ちゃん」)のことです。永ちゃんは1992年生まれの22才。パンダの年齢を人間に例えると、だいたい3倍らしいので、現在69才相当。“アラコキ”ということになります。

 彼って、すごいんですよ。何がすごいって最初のお嫁さんとの間に6頭、義理の姉との間に1頭、そして義理の娘との間に7頭。合計14頭の父親なのです。

 パンダはものすごくえり好みが激しくて、気に入らない相手だとそばにも寄せつけないそう。人間の女性の結婚観でいえば、身長とか年収とか容姿とか性格などを考慮してるのでしょうか。

 とにかくお見合いをしても、ご結婚までの確率がとても低いんですって。たとえお見合いが成功しても、♀パンダの発情期は1年のうちたったの3日間。人間が年中無休なのを考えると、いかにご懐妊のタイミングが難しいかわかろうというものです。永ちゃんはその3日間を見分ける能力が、並外れて優れているんですね。

 もしあなたに1年のうちもっともご主人のご機嫌のいい、奇跡の3日間を見分ける能力があったら、きっと無敵です。さらに、飼育員さんによると、「交尾になると攻撃的にメスに仕掛けるオスもいますが、永明はとにかく優しく接します」とのこと。

 さすが、熟年の余裕ですね。女心を知り尽くしています。彼は現在、“世界で10本の指に入る子づくり上手”といわれているそうですが、私からは「パンダ界一のプレイボーイ」という称号をお贈りします。

 こうなったら、いつか必ず和歌山のアドベンチャーワールドに行って永ちゃんのご尊顔を拝見しないといけませんね。

※女性セブン2015年9月17日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン