投資情報会社・フィスコ(担当・小瀬正毅氏)が9月14日~9月18日のドル・円相場の見通しを解説する。
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ドルは強含みか。米連邦準備制度理事会(FRB)が実施に踏み切ることができるかが最大の焦点となりそうだ。一時後退した9月利上げへの期待は再燃しており、実際に利上げ実施ならアク抜け感が強まり、ドル・円は再び125円を目指す展開が予想される。なお、9月実施を見送った場合には一時的にドルの失望売りが想定されるものの、早期の利上げ実施への期待は残されることから、ドルの下げは限定的となろう。
【米連邦公開市場委員会(FOMC)会合】(16-17日)
利上げの9月実施については見方が分かれている。4日に発表された8月米雇用統計は、非農業部門雇用者数が雇用の持続的改善に必要とされる20万人台を割り込んだ。ただ、7月分、6月分とも上方修正されている。この結果、通年での平均は21.2万人となっていることが9月利上げを後押しする材料と指摘される。
【米国内総生産(GDP)確報値】(25日)
8月27日に発表された米4-6月期国内総生産(GDP)改定値は、年率換算で前期比+3.7%と、速報値の+2.3%を大幅に上方修正するとともに、市場予想の+3.2%も上回った。1-3月期GDP確報値は+0.6%へと上方修正されている。9月利上げが見送られた場合、25日の4-6月期確報値が改定値からどのように修正されるのか注目される。内容によっては、早期実施あるいは期待後退の展開が予想される。
9月14日-25日に発表予定の主要経済指標のポイントは次の通り。